2014年11月8日土曜日

旅のお話6のつづき Ⅱ

日目夜
この時も2階席のほぼ真ん中でけっこう良い席だった。この日はフランスの作曲家によるプログラムメニューだった。パリ管の本拠地であるプレイエルホールでフランスものを聴くのは歌舞伎座で海老蔵の舞台を見るようなもので、贅沢なことだけど、フランスの作曲家の曲はフランスのオケでしかもその地の会場で聴くのが一番よく理解できると思っている。

アルルの女 組曲 No.1:ビゼー

ヴァイオリン協奏曲「スペイン交響曲」:ラロ
「カルメン」:ビゼー(シチェドリン版)
パリ管弦楽団
ジョセフ・ポンス: 指揮
ローランド・Daugareil:Vnソロ


サル・プレイエル

アルルの女 組曲 No.1は小学生の頃 No.1の抜粋とNo.2を合奏部のアコーディオンで担当していた思い入れのある懐かしい曲だ。時々耳にする有名な曲だけれど、実際 生で聴いたのは初めてかも。こうして改めて聴いてみるとビゼーって意外とメロディーメーカーなんだなと思うと同時にやはり名曲だった。特にNo.2の間奏曲でホルンとアルトサキソホーンの奏でる旋律がじわじわと心に染み入ってきて思わず涙がこみ上げてきた。子供の頃には感じなかったこの曲の魅力が今になってやっとわかってきたような気がする。本物を聴いたという満足感に浸る。



ラロの1楽章はよく発表会なんかで演奏されるので聴いてはいたけれど全5楽章を通して聴いたのは初めてだった。オケとのバランスがすごく良くてソロと一体化している、と思ったらやはりソリストのローランドさんはパリ管のコンサートマスターだった。コンセルバトワールでも教授として指導しているらしい。自然で純粋で音楽的で心の琴線に触れる素晴らしい演奏だった。そしてこんなにいい曲だったなんて、早速このソリストのこのコンチェルトのCDを買わなくちゃと思った。



ラロ:ヴァイオリンコンチェルト

最後は再びビゼーの曲。一般に知られている「カルメン」ではなくて、マイヤ・プリセツカヤという有名なロシアのバレリーナの夫で作曲家のシチェドリンにプリセツカヤがバレエの曲として編曲を頼んだのがこの曲。恥ずかしい話だけれど、そもそも「カルメン」の編曲版があるなんて知らなかった。楽器の編成も管楽器の入らない弦楽オーケストラとラテンパーカッションを含む大量の打楽器という異色の編成だった。管楽器が入っていないのでスッキリした響き。そしてまるで玉手箱を開けたようないろんな思考が凝らされていて、そこに打楽器が効果的に使われていて、聴いていてとても楽しい。素晴らしい演奏と編曲に脱帽!ただこれほど素晴らしい曲なのに日本であまり紹介されていないのがとても残念。もっと演奏されてもいいのにと思う。これだから海外で聴くのはやめられない!





終わって見ると10時半を回っていた。ホテルに戻って " OKAME " のお弁当をみんなで戴いて身も心も満足する。翌日は朝早いので眠くならないうちに各自荷物をまとめてタイマーをセットしさっさと就寝。



こんなところに、、、。

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