2013年12月4日水曜日

いい出会い

関節炎との付き合いは結構長くて10年にはなるだろうか。手外科で評判の先生がいらっしゃるとの情報を得て、秋田の某病院を訪ねた。予約なしの受診だったので当日受け付け番号札をもらうため前日から入った。

、、、とせっかくなので早めに出かけ 友禅工房 ”風” を訪れた。小さなこのお店は着物のほかに、帯留めや財布、かんざし等、品数は多くはないが、趣味の良いものがあって、見るだけでも楽しくて秋田へ行ったときは必ずといっていいほど寄るお店だ。
m さんにお札入れを

店主が京都で直に自分の目で選りすぐった品だけを仕入れ置いている。
以前、 m さんの着物を作って頂いてから親しくお付き合いさせて頂いているが、この日、いつか ”道中着” が欲しい話をしたら、ちょうどお店に眠っている男物の袴用の反物があるけれど、と奥から墨色の素敵なつむぎ地を出してきた。よく見ると、明かりの加減で赤茶や深いグリーンが混じったオシャレな色合いに一目惚れ!どうしよう!店主から、ずっとしまっていたものだからこれで良かったら、と破格値で作って下さるという。思いがけずお願いすることにした。出来上がりが楽しみ。

夕方近く、この9月にオープンしたばかりの秋田県立美術館に行ってみた。あまり期待しないで中へ入ったが、すぐに目に飛び込んでくる螺旋階段は、壁からの支柱や支えがなく自然光が入る三角形を組み合わせたガラス天井、吹き抜けのエントランスが素晴らしいホールだった。
美術館エントランスホール

ここでは、秋田と深い関わりのある「乳白色」の色使いが特徴的な画家で知られる藤田嗣治の絵画を間近で見ることが出来た。この画家の描く子供の小悪魔的な吊り上がった目、その表情が印象的で気になっていた画家ではあったが、たまたま入ったこの美術館で出会うとは、、、。間近に見ると博多人形や歌舞伎の白塗りのような日本古来の白色を意識したような透明感さえ感じられる肌色に引きつけられる。きっとヨーロッパの人にはこんな色が新鮮に映ったのでしょうね。
「グルメ」
長い間パリに暮らしたこの画家が描く、100年前ののどかなアルザスの風景や南フランスの海岸など(ハガキ)見て100年前に思いを馳せ、妄想の世界に浸る、、、。この画家の持っている感性に惹かれる。なんかいいなー!すきだなー。収穫ある一日だった。

美術館前のイルミネーション

美味しかった稲庭うどんのお店のステンドグラス

ところで病院はと言えば、これも良い先生に巡り会えた。はじめて ”いくつか” の治療方法を提示して下さったからだ。基本的には今までと治療はあまり変わらないけれど、前向きになれるような説明、応対で信頼出来る。『まだ大丈夫でしょう。』と行って頂いて少しは気持ちが楽になった。帰宅して秋田での出来事を mさんに話したら、遊び目的のついでに病院に行ったって感じがする〜。と言われてしまった。 f さんお勧めのスカイレストランでの楽しい食事、秋田の夜景を眺めながらの中華は美味しかったマンゾク〜。いい時間を過ごして無事に帰宅した。


左手薬指の第2関節の軟骨が内側に少し出っ張っている。
新しい治療も試みられているようで期待しよう。

車窓から見える「大曲」付近

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