2013年8月21日水曜日

旅のお話(6)

楽しい旅もあと2日、そろそろ終盤を迎える。この日は鉄道博物館を見学するためアムステルダム中央駅から電車で30分のユトレヒトへ向かった。この日も快晴。本当にお天気には恵まれている。

アムステルダム中央駅は東京駅のモデルになった駅。
案内表示にはオランダならではの船のマークが IC(国鉄)で無事にユトレヒトに到着。

ユトレヒト駅から旧マリンバーン駅鉄道博物館行きの特別列車に乗った。しばらくして運転手さんが子供達に運転台を見せるため、子供達を集めていた。幼く見えたらしい m さんも誘われ、小さい子供達と一緒に連れて行かれてしまった。
m さんが行ったあとミケッレさんと笑ってしまった。
その後、鉄道鉄ちゃんのミケッレさんとしては羨ましがる事しきり。
そして、面白い体験をした m さんの撮った貴重なショット!

運転席

鉄道博物館前

オリエント急行の食堂車は外から中をのぞくだけ
19世紀後半、紳士淑女が車窓の景色を楽しみながら、
この食堂車できっと優雅に食事をしたのでしょうね。
旧マリンバーン駅舎内、豪華な待合室やオリエント急行列車
鉄道博物館からブラブラ歩いてユトレヒト旧市街へ。昔、城壁を囲む塀を運河にしたこの街はコンパクトで歩きやすい。街の中を歩いて感じた事はドム教会のほかに高い建物がないので街も明るいし、常に広い空を感じながら歩けるのがとても気持ちよかった。外からの人間をいつでも受け入れてくれるような、開放的で庶民的な雰囲気のする素敵な街だった。今回の旅で私はここユトレヒトがいちばん好きな街になった。

どこを撮っても絵になる素敵な街だった。学生の街とあって若い人が目立つ。

運河沿いのレストランで一休み、またまたビールでのどを潤して!
みんなのんびり生活を楽しんでいる感じ。気持ちにゆとりがあるのでしょうね。

ユトレヒトの街でひときわ目立つ大聖堂。ドム教会のパイプオルガン素敵だったな!
練習中のコーラスの方達の声が石造りの教会に美しく響いていた。

夜は楽しみにしていたコンセルトヘボーでのコンサートへ出掛けた。
ベートーヴェンの5番のシンフォニーをノンビブラートで聴いたのは初めて。
これはこれでなかなか魅力的。ヴィブラートをかけないで演奏するのは音程のごまかしがきかないので、そのオケのレベルがわかってしまうからこわいけれど、このオケはとてもスッキリしていて気持ちのよい演奏だった。

ドヴォルザークのチェロコンチェルトもまた興味深い演奏だった。
チェロはガット弦を使用しているのか、そんなに音量はなかったけれど
とても柔らかで温かい、そして一昨日聴いたチェロの音色に似てやはりマットな音色だった。聴いた場所にもよるかも知れないけれど、ところどころオケの音がチェロにかぶさって聴こえる。だけれど、ここは古楽器の国と思えば納得。
ベートーヴェンの奏法もそうだし、チェロコンチェルトもソロを浮き立たせる
というよりはあまりオケも遠慮しないである意味ソロと対等な関係。
また、今までずっと良いと思っていた弦の音色にたいしての考えが変わってしまった。
こんな音色もありあり!頑固者の私がこういう音色をすんなり受け入れられたことにも
自分自身驚いている!貴重な体験だった。聴いて良かった!
そして何より聴衆の温かい拍手!どっかの国と違って批評するのではなく純粋に楽しんでいるのが感じられる良い演奏会だった。


始まる前、雰囲気のある素晴らしいホールだった

座った席

 終わってすぐにスタンディングオーベーション


オーケストラの楽器運搬車
コンセルトヘボー入り口

帰り道、外はまだ明るかった。
ユトレヒトの街中にあるオルゴール博物館も見応えがあった。
とくにスタインウェイの自動演奏ピアノはビックリするほどいい音だった!

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