2023年6月16日金曜日

旅のお話2

 

ウィーン到着 1日目  5月24日(水)晴れ

18:25 無事にシュベヒャート空港到着。空港から市内まで定額で走るエアポートタクシーを利用。荷物の個数や人数によって料金も変わってくるが、定額で安いのが魅力。タクシーによっては前払いもできるがこの時は降りる時にカードで支払い。(写真はwebからお借りしました。)

タクシーで約30分ほどで K+Kマリアテレジアホテルに到着。kさんから無事に着いたか心配のメールが、、ありがとう!この日はゆっくりお風呂に浸かり長旅の疲れをとり、翌日に備えてさっさと就寝。

2日目 5月25日(木)快晴 22℃ 

ホテルの朝食風景
以前はポーターさんがいて、スタッフの人数も多かったが、コロナの影響か少し様子が変わっていました。それでもこのホテルの魅力はなんといっても朝食。以前は紅茶などもう少し種類が多かった気がするけれど、グルテンフリーのシリアルやデトックス効果のあるジュースまで揃えてあって、充分に満足感の得られる豊富な食べ物に朝から幸せ!

さぁ、出かけるぞ!

なんて気持ちの良い日でしょう!ホテルを出て、ゆるい坂を降り、右に曲がった先の信号を渡れば地下鉄フォルクステアター駅に出る。ここが毎日の拠点の駅になる。駅で一週間分のチケットWochenkarte(ヴォッヘンカルテ)を購入。打刻した日時から一週間は地下鉄、トラム、バス乗り降り自由でとても便利。

まずは必ず最初に出かける旧市街の中心にあるシュテファン大聖堂へ行きましょう!

以前 f さんが地下鉄から上がって目の前に現れたこの教会の大きさに驚き『無駄に大きい!』といったくらい圧倒的な大きさの教会。ウィーンのシンボルでもあるこの教会はハプスブルク家の墓所でもあり、モーツァルトやウェーバーの結婚式やお葬式が行われた場所だ。

オーストリアでは年に一度「教会の長い夜」と呼ばれる教会が夜まで開いているイベント週間がある。教会でのクラシックだけではないコンサートやガイドツァーなど様々な催し物が開かれている。
この日もシュテファン大聖堂の前ではメリーゴーランドや雑貨など様々なお店が軒を連ね、観光客だけでなくウィーン市民の皆さんで賑わっていました。

プレッツェルのお店


変わった形のバウムクーヘン

美味しそうなチーズが沢山

朝からワインを飲みながら談笑する人

ぶらぶらシュテファンの裏通りにある紅茶のお店、「ハースハース」へ
16世紀にドイツの修道院だった場所にお店がある。モーツアルトも宿泊したらしい。
無添加、無着色のフルーツティー、フレーバーティーもあって店内はいい香り。
(紅茶を飲んだ後に残った茶殻はヨーグルトに入れたりカレーに入れても良いらしい。)

チョコレートやドラジェなど綺麗なお菓子がいっぱいで目移りします〜。
けっきょく新発売のオレンジキャラメルのフレーバーグリーンティーを3コ購入し、お店を後にしました。

前から訪ねてみたかったシューマンが半年住んだという住まいを探す。
方向的にはシュテファンの裏通り、地図をたどりながらのアナログな私、見つけました〜!賑やかな表通りから一本路地を入ると、タイムスリップしたような静かな昔の面影を残す通りに出ました。いい雰囲気!左側の赤っぽい建物かな?

ロベルト・シューマンが1838年4月〜1839年10月まで住んでいたというプレートがありました。シューマンは半年住んだこの時期にシューベルトの交響曲を数多く発見した。
大いに収穫ありでした。


 




     


人通りの少ない路地はゆったりとした空気が流れていました。壁の落書きもなんとオシャレな!地元の人がカフェでのんびり寛ぐ様子にもホッとします。


シュテファンに戻り、今回の目的の一つのアウガルテンでお皿を購入することと
チェロの松脂を買うためドブリンガーへ。

ミュージックショップ、ドブリンガーでチェロ初心者むけ小品集の楽譜と
日本のお店ではあまり見かけないトマスティックのチェロの松脂を2コ購入。

着きが良く柔らかい音色の出るトマスティック(ミディアム)の松脂


斜向かいにあるアウガルテンには訪れる度に1枚、2枚と買い揃えている
「ウィーンナーリーフエッジ」シリーズ。今回はケーキ皿を2枚購入。
日本で買うとより高価だがここウィーンでもやはり高価。清水の舞台、、の心境!

カラカラ涼しい音がすると思ったら、天井には一面に欠けたお皿を吊るしてありました。
『弾かれた売り物にならないお皿に穴を開けて天井に吊るすのは大変でした』と
お店の方がおっしゃっていましたがアイディアが素晴らしい!

アウガルテンのウィーンナーリーフエッジのケーキ皿
小さな葉で縁取られたお皿はシンプルで爽やかなところが気に入り少しづつ購入。



グラーベン通りに出るとちょうどお昼を知らせる教会の鐘の音が聞こえてきました。


ペスト記念柱のあるグラーベン通りにあるユリウスマインルへ、、
(なぜかカメラ目線のおじさん?)

ユリウスマインルのジャム売り場

美味しそうなアスパラ

4年の間にお店は縮小され半分になっていました。ちょっとがっかり、、ここにもコロナの影響?かつて高級感のあった店内はカジュアルに改装され、ユリウスマインルのオリジナル商品などの数が減ってはいましたが、それでも結構楽しめました。ここでピーチジュースを求め、外のカフェで街ゆく人を眺めながら一息。


夜のコンサートに備えて一度ホテルへ戻り休憩。

モーツァルトやベートーヴェンがコンサートを行った場所でもある
ウィーンで一番古いカフェレストラン、「フラウエンフーバー」
夕方、ケルントナー通りの脇道を入ったところにあるフラウエンフーバーでまずはお決まりのウィーンナーシュニッツェルとワインで早めの腹ごしらえ、コンサートの始まる1時間前までここでゆっくりする。シュニッツェルの写真撮り忘れ。


ムジークフェライン前、夜の6 時半はまだ明るい。
そろそろ人々が集まって来ました。通りの向こうにはカールス教会のドームが見える。

豪華な会場ホールの天井

ひと頃と違い、皆さん結構カジュアルなスタイルで聴きにくる人が増えた。スニーカーやジーンズじゃなければOKと言ったところ。私もカジュアルな上下にちょっとしたアクセサリーを身につけて。コンサートが終わると夜は結構冷えるのでカーディガン持参。

夜 7 時半開演、2階中央寄りのバルコニー席で聴く。
プログラム
ブラームス:ヴァイオリンコンチェルト
リヒャルトシュトラウス:薔薇の騎士、サロメの踊り他

オケ:ウィーンフィルハーモニー
指揮:アダム・フィッシャー
Vn:ジュリアン・ラクリン

最初のプログラムはブラームスのコンチェルト。2月のフェラインのプログラムではヴァイオリンはヒラリー・ハーンの予定だったが、何かハプニングかあったのか理由はわからないが、その後ジュリアン・ラクリンに変更になった。

ブラームスのヴァイオリンコンチェルトは素晴らしいの一言!出だしは随分ゆっくりなテンポだと思ったが、聴くうちに王道のテンポに聴こえてくる。じっくり弾いているラクリンの音色の美しさと力強さに惹き込まれた。それほど大きな音ではないが、ちゃんとソロの音が浮き立っている。特に2楽章は一つ一つの音に色があって、一音の無駄もない音だと実感、至福の時を過ごしました。

リヒャルトシュトラウスはとにかく管楽器が素晴らしくて、弦楽器との受け渡しが自然で甘すぎないすっきりした演奏だった。この日私自身にちょっとしたトラブルがあったものの、それにも増して素晴らしい演奏が聴けて大満足!

夜9時半会場を出ると外は真っ暗。オペラ座前からトラム で戻る。
充実の1日目が終わりました。11時、お風呂へ入って就寝。


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