2013年3月16日土曜日

お引っ越し

今日から東急東横線渋谷駅が地下に移り新しく運転する事になった。
一部不便になるところもあるみたいだけれど、乗り換えしないで横浜方面と埼玉県とつながり便利になった。

旧東急東横線渋谷駅

10代後半、東横線沿線の祐天寺に住んでいらした先生のお宅に通ったり、自由が丘の九品仏川沿いにあった弦楽器工房に行ったりと始発駅である東横線渋谷駅は私にとっては思い出深い駅だ。
外の空気も感じられる開放感のある駅の雰囲気が好きで、学生時代住んでいた北関東の田舎からこの駅に出掛けて行くのが嬉しく、ワクワクしたものだった。

今でも思いですのは、初めて先生のお宅に伺った時。わざわざ祐天寺駅の改札まで先生が迎えに出て下さった。

そのころの祐天寺はのどかで、先生のお宅まではゆるい坂を少し上り、わき道に入ったところから二軒目の古い木造の家が先生のお宅だった。途中、近所の犬に話しかけたりする先生を見て『ふ〜ん、こんなところもあるんだ!』なんて思ったり、、、。


2階の広〜いレッスン室には部屋の隅にアップライトピアノと反対側の窓際に置かれた木の机があるだけ。その机の上には、鉛筆がぎっしり入った泉谷のクッキーの丸い缶がひとつ、ポンと置かれていたのが記憶に残っている。

緊張のレッスンが終わると、先生の奥様が美味しいカステラとお茶を入れて下さり、その頃、精神的に幼く将来のことなど何にも考えていなかった私のことを心配して下さった。優しい先生だった。
いまでは懐かしい思い出である。

自由が丘は、今でもたびたび訪れる私にとっては第二のふるさとのような街。南口(裏側)に出ると、今では川も埋め立てられ、遊歩道ができてオシャレなお店が立ち並ぶ賑やかな街になったが、昔は九品仏川が流れていて、その川沿いにあった弦楽器工房へ楽器のメンテナンスに行っていた。

川が埋め立てられ遊歩道になった

夏のある日、友人と出来上がった楽器を受け取りに行った帰り、風で麦わら帽子が飛ばされ川に流されてしまった!急いで工房へ引き返し、工房のお弟子さんが竹竿の虫取り網でヒョイッと帽子をすくってくれたことがあった。その工房も今はない。いろ〜んな事が思い出される。

今でも、上京のついでに時間があれば、わざわざでも訪れるなじみの美味しいおそば屋さんがある。ほっと落ち着ける街。


そして、東横線渋谷駅は私にとって、10代からのたくさんの思い出がある大好きな駅だった。つい一週間ほどまえに行ったのが最後になったけれど、今度は新しくなった東横線も楽しみ楽しみ〜!いつ行けるかしら〜。

   

最近、気に入ってかぶっている夏の帽子

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