2023年11月7日火曜日

コンサート

 


先週末、デジタルコンサートホールでヴァイオリニストのリッカルド・ミナージがオールモーツァルトのプログラムでベルリンフィルデビューをしたコンサートを聴いた。どちらかというと古楽器奏法のアーノンクールやホグウッドを思い起こさせるようなメリハリの効いた演奏だった。テンポも速くて全体に流れのある小気味良い演奏。その上ただ早いのではなくて独特の緩急があってテンポがけっこう揺れるのに、オケは初めてのこの指揮者の音楽をちゃんと消化して演奏しているところは流石でした。
ぐいぐいひっぱっていく指揮者ではなく、どちらかというとオケに任せている感じ。それでもミナージの意図している音楽がちゃんと出ている。昔、じっと目をつむって両手に指揮棒を握ったままオケに任せているバーンスタインや突っ立ったままじっとしているスヴェトラーノフを思い出す。それはオケとの信頼関係がちゃんとできているからで、ベルリンフィルを指揮するのが初めてのリッカルド・ミナージはそれとは違う、ということはミナージのやりたい音楽を表現するベルリンフィルがやっぱりすごいということになるかな、、、
皆、速いテンポを楽しみながらノリに乗って演奏しているのをみるのはとても楽しい。ベルリンフィルの2人の首席奏者が担った「2台のヴァイオリンためのコンチェルトーネ」は上演希少なコンチェルトだったが、とても爽快な楽しい演奏だった。リッカルド・ミナージのヴァイオリンも聴いてみたくなったのでした。

プログラム
モーツァルト
<コシ・ファン・トゥッテ> 序曲 k588
シンフォニーNo.385 < ハフナー>
2台のヴァイオリンのためのコンチェルトーネ k. 190
シンフォニーNo.40 k550

見つけた!リッカルド・ミナージの演奏


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