2022年7月5日火曜日

デジタルコンサート



指揮台の下に置かれたウクライナカラーのTシャツを着たクマのぬいぐるみ
演奏終了後に指揮者がニコッとしながらこのクマのぬいぐるみを抱きかかえて帰ったのが
なんとも微笑ましかった、、、

7月3日、ウクライナユース交響楽団とドイツの優秀な若手演奏家を育成するブンデスユーゲント管弦楽団のライブをデジタルコンサートホールで聴いた。今年5月にオデッサで合同演奏会を開く予定だったこの2つのオーケストラは戦争のため実現不可能となり、今回のコンサートになった。この2つのオーケストラがどんな演奏をするのか、そして戦禍の中、ウクライナの若い演奏家たちが苦労して練習してきたであろうコンサートが成功しますよう祈りながら聴いた。

指揮 アルテム・ロニーノフ
ウクライナ・ユース交響楽団(50名)
ブンデスユーゲント管弦楽団(30名)

曲目
ベートーヴェン:<プロメテウスの創造物> 序曲 op.43
ボリス・リャトシンスキー:交響的バラード<グラジーナ>op.58
ドヴォルザーク:交響曲8番


どのくらいリハーサルできたかはわからないが、若者の演奏に対するひたむきさがひしひしと伝わってくる感動的なコンサートだった。指揮者のテンポ感がオケに伝わりきらないところも見えたが、ベートーヴェンもドヴォルザークも健康的でハツラツとしていて気持ちの良い演奏だった。特にドヴォルザークの弦楽器ではじまるユニゾンは柔らかな音色とまるで一つの楽器で弾いているような統一感に鳥肌がたった。途中、ウクライナ・ユース交響楽団からの(おそらく感謝の)挨拶があった。アンコールではオケの歌声の入った鎮魂曲のようにも聴こえたが、涙が溢れてしまった。

演奏が終わり会場のスタンディングオーベーション、ステージ上の演奏家の卵たちはお互い握手を交わしたり、抱擁したり、感動的なシーンだった。未来ある若い演奏家が、何の心配もなく音楽に没頭できる環境が早く戻って欲しいと願うばかりでした。そして、ベルリンの聴衆の温かさを感じたコンサートでもありました。


昨日の午後、友人がお手製のカボチャのケーキココット風を持ってきてくれました。
甘さ控えめの美味しいケーキでした〜

スマホやチケットなどすぐに取り出せる
便利なポシェットも作ってきてくれましたよ。
ありがとう!

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