2016年12月27日火曜日

旅のお話6

6日目
晴れ 4℃
 6日目にしてやっと晴れてくれた。今日はアールヌーボーを代表するエミール・ガレの街、ナンシーを訪ねる。フランス北東部に位置するロレーヌ地方はアールヌーボー建築やマカロンの発祥の地でもある。

ルクセンブルク中央駅のエントランスホールの天井画

ルクセンブルクから9時38分発のRE (急行)で約1時間半

広々としたナンシー駅舎
あっという間にナンシーに着いた。

駅前のおめあてのレストランは満席だったので、スタニスラフ広場近くのレストラン軽い食事をした。もちろんワインつき!

地図を片手に限られた時間で回らなければならいので、ナンシー派美術館とマジョレルの家、サンテプヴル教会を中心に見てまわることにした。

広場のシンボル、ネプチューンの噴水と鉄の門
駅から歩いてほどなくナンシー美術館(ナンシー派とは別)やロレーヌ国立歌劇場、凱旋門に囲まれたスタニスラフ広場に出た。黒い鉄に金色の植物が絡まって、絢爛豪華な門でした。

エレの凱旋門をくぐりカリエール広場を抜けていくと
ブルックナーゆかりのサンテプヴル教会があるはず、、、

サンテプヴル教会
カリエール広場を出て左に曲がるとブルックナーが新しくなったパイプオルガンの記念演奏を行った教会があった。ゴシック様式の尖塔を中心に左右対称のとても美しい教会だった。ただ、残念なことに週に2、3日しか開かないと地元の人から聞いて、この日は教会に入ることができず。
残念そうに教会の前にたたずむミケッレさん
またいつか来ましょうねー!

教会の柵にも植物や曲線を使った
アールヌーボーのデザインになっていました。

教会の美しい通りを足早に駅方向へ向かう。
サムイヨー!

駅裏の路面電車道、電車のポールもユニークなアールヌーボーデザイン。
そして世界でも殆どここだけという珍しい一本線路。

駅の裏側に出たはいいけれど、ナンシー派美術館がこの方向でいいのか彷徨いながら歩いていると、ちょうどこの坂道を下ったところで親切な学生さんらしい男性に道を教えてもらい、方向が正しかったことが確認できてほっとした。


しばらく歩いていくとナンシー派美術館の標識があった。

まるでユトリロの描くモンマルトルの丘の世界に
飛び込んでしまったような白い家並みが続く。


ナンシー派美術館
エミール・ガレのパトロンだったコルバンの邸宅を利用し、
作品の展示をしたのがこの美術館。

館に入ると床に蓮の葉が配置されたモザイクタイルが敷き詰められていた。
家の中はまだ当時の空気感が残っているようだった。

家具や工芸品ほとんどがガレの作品。その繊細な美意識にため息!

階段奥のダイニングルームは圧巻でした!

ブロンズ
この作品好きだなー!

有名な「夜明けと夕暮れのベッド」(1904)

浴室の窓

花や植物をモチーフにした数々の陶磁器やステンドグラスの美しさにため息の連続!
修復中のため全館は見られなかったけれど大満足でした。

中庭


庭の奥には不思議な形のアクアリウムがあった。
中が見られなくて残念だったけれど、
この面白い形を眺めて当時の人々の暮らしに思い巡らすのはとても楽しいものだった。

アールヌーボー巡り、もう一軒のマジョレルの家は全館改装工事のため閉館中だった。
またいつか今度は暖かい季節にゆっくり来られたらいいな。

帰り道、こんなかわいい子供のお店の前を通り、、、

街全体がアールヌーボーの美術館と言ってもいいほど
いたるところでこんな景色が目につく。

大好きな古〜いシトロエンを見つけてちゃっかり記念写真を撮り、、、
タイヤが車体に隠れているのが面白い!

無事にルクセンブルクに戻ってきました。

有意義な一日でした。
11時就寝

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