2016年12月23日金曜日

旅のお話5

5日目
曇り、6℃
今日は楽しみにしていたベートーヴェンの生家があるボンを訪ねる。

宿泊したホテル・モンディアル・ドゥムケルンからみえる大聖堂


ホテル近くの早くから開いているレストラン「フリュー」で朝食。
朝から生生生ビール〜と定番メニューのソーセージやザワークラウトなど
本場の味を堪能しケルンを後にした。

ケルン発 8時18分クラーゲンフルト行きの EC に乗り 約20分 ボンに到着

戦後、約40年間も旧西ドイツの首都だったとは思えないほど
質素というか地味な駅舎。

駅前のパン屋さんからパンのいい匂いがしてきました。

駅前通りものんびり、もっと観光客で賑わっていると思っていたから
ちょっと拍子抜けしてしまった。でも、静かで庶民的な雰囲気のいい街。

駅前の通りから脇道に入いるとすぐに聖マルティン・ミュンスター教会にでた。
この先にベートーヴェンの像のある広場がある。

こじんまりした心地よい聖堂内は
幾何学模様のシンプルなステンドグラス印象的だった。
きっとベートーヴェンもここに来ていたのかもね。
そうして思い巡らす瞬間が楽しいのです。

バルコニーと一体化したパイプオルガンはどんな音がするのかしら?

ミュンスター広場がある教会の裏手

広場に行く前にボン大学に立ち寄り、、、
大学の門を入ったところで朝食の?パンを買う学生さん

自然に囲まれた歴史を感じさせる校舎

静かで落ち着いた構内

大学の敷地はすっかり秋


ボン大学からミュンスター広場へ行く途中、
おしゃれにディスプレイされたジュエリーショップがありました。
カバさんに真珠ですか。欲しい

ミュンスター広場
黄色い郵便局の建物の前にベートーヴェン像が見える。

ミュンスター広場のベートーヴェン像

ベートーヴェン像の後ろ側
聖マルティン・ミュンスター教会が見える。

毎年9月の一ヶ月間はベートーヴェン祭が開催されているそうで、期間中は60回ものコンサートが開かれるそうだ。私たちが訪れた10月初め、まだイベントの幕が降ろされていなかった。いつかそのフェスティバルに来てみたいなー。

ベートーヴェンハウスの通り、ボンガッセ
 現代的は商店街なので本当にこんなところに
ベートーヴェンの生まれた家があるのかしらとちょっと不安なる。

ありました〜

彼が最晩年に使用したフォルテピアノ
楽譜や手紙、楽器、拡張器など所持品はどれもオリジナルで、貴重なものばかり。
書きなぐりの楽譜も見たことはあるけれどこの館に展示している楽譜は意外に
丁寧でベートーベンの几帳面な一面を見た気がした。

弦楽4重奏曲 op.18-4の初演した時に使われた楽器
ちょっと鳥肌モノでした。
(博物館の中は撮影禁止なので、上の2枚はwebからお借りしました。)

裏庭の胸像

中庭
試聴室ではフルトベングラー指揮、ベルリンフィルの演奏で3番のシンフォニー(だったかな?ちょっと忘てしまった)を聴いた。このミュージアムでは80才頃のカザルスが1955年と1958年にコンサートを開いていて、その時のライブの CD があるらしいけれど、どんな演奏なのか聴いてみたい気がする。80才まで演奏できるって凄いというだけじゃなく演奏家として幸せなことだと思う。羨ましいナー!
ベートーヴェンの基礎が育まれたこの地で、そしてここに住む人たちに心から敬愛されていることがひしひしと伝わってくる感動的なミュージアムでした。


広場ではマルシェが開かれていた。
ソーセージ・野菜果物・ドライフルーツ・惣菜 etc

可愛らしい紅茶?のお店

駅近くのビアレストランで列車の時間までひとやすみ〜
オリジナルの七面鳥サラダ & ヌードル入りコンソメスープをシェアしていただきました。

夕方ルクセンブルクに戻り、夜はテツラフ Pトリオのコンサートを聴きに出かけた。

フィルハーモニールクセンブルクホール(小ホール)
プログラム
シューベルト; Pトリオ2番
ブラームス:Pトリオ2番

演奏:テツラフPトリオ

今回、同じホールでのコンサートも3度目ともなると会場に行くのも学校に通っているような気分になってきた。シューベルトの2番はシューベルトがめまいや頭痛に悩ませれながらも頑張って書いた最晩年の曲。ピアノの弦が切れるんじゃないかと思うほど迫力のある演奏だった。印象に残ったのが2楽章。チェロの主題から始まるロマンティックなメロディーがなんども天国に連れてってくれそうなくらい優しく温かな音色に感じられた。シューベルト好きだなー!
2曲目はいかにもブラームスの重厚な響きの魅力ある曲だ。この曲が完成した時に出版社の人に『こんなに美しいトリオは受け取ったことがないだろう』と言ったそうだからかなりの自信作だったのでしょう。こんなこと言ってしまうのもいかにもブラームスらしいけれど、、、。ちょっと性格的に偏りのあるブラームスはいままであまり弾いてみたいとは思わなかったけれど、最近カルテットの1番や Pトリオの2番を弾いてみたいと思うようになった。なんにしてもこの長い2曲を最後まで気持ちを緩めるとこなく持続させて弾ききることの凄さを感じたコンサートでした。

コンサート会場でのスナップ

実り多き一日でした。

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