朝、6時の空
まだ薄暗い東の空に広がるピンク色に染まった朝焼けの空、次第に薄くなっていく、、、まるで夕焼けのような空色。トム君に起こされなければ見ることが出来なかった一瞬の出来事。今日も一日何事もなく平穏無事に過ごせますように。
2024年11月11日月曜日
2024年11月10日日曜日
2024年11月4日月曜日
旅のお話6
10月16日(6日目)〜17日(7日目) 曇り時々晴れ 15°C
空港到着時のちょっとしたトラブルや交通機関の工事などで路線変更はあったものの、初めての国ではなかったため、計画を変えることは何でもなかった。そんな旅も残すところあと一日、今日は何も予定を入れていないので終日フリー。
今朝も7時30に朝食をとり、少しだけ帰国準備の荷物をまとめて、ゆっくりコーヒーを飲みながら一日の大まかな予定を立てる。
予約?お取り置き?
10時、ホテルを出てトラム乗り場へ向かう。その途中家具屋さんのウィンドウに懐かしい「i Mac」のアップルコンピュータが展示してあった。ミケッレさんが新しいコンピュータに買い換えるため私がもらったコンピュータと同じもの。懐かしくて思わずシャッターを押してしまいました。
信号待ちで静かに『コチコチコチ』と鳴るこの優しい音が大好き!
この音が聞けるのも今日が最後。
最終日まで晴天に恵まれ、神に感謝!まず訪れたのはベルベデーレ宮殿。
観光名所を訪れる旅ではないので、特にアジア系の旅行者など見かけなかったけれど、ここへ来てみたら、結構いらっしゃいました。
今年はブルックナー生誕200年記念の年で
プレートの下に花輪が添えてありました。
ブルックナーさんと記念に
一緒に収まりますか。
さて、旧市内のパッサージュに行ってみましょう。
カフェ・ツェントラル の後ろ側にあるパレ・フェルステル
パリほどではないけれど、いい雰囲気です。カフェで楽しそうにおしゃべりする人たち、
のんびりウィンドーショッピングを楽しむ人、
ウィーンの人たちの心の余裕のようなものを感じます。
元々宮殿だったそうでとても豪華、ただ歩くだけでも楽しい。それにしても美しい天井!
おしゃれな靴屋さんがあったり、カフェがあったり
骨董店のウィンドウにはモーツァルトさんが『どうぞ!』と手招きしているようでした。
ん!?いかにも美味しそうなゾコレート(←クリック)のディスプレイ
お店の人と目が合っちゃったので誘われるまま店内へ
ビーガン用果物のピールチョコレートを数個購入
(左の窓側に座る。)
キャラメルマキアート注文。たっぷりで美味しい!
窓辺の席からのんびり道ゆく人を眺めて楽しむ
キャラメルマキアートで 1時間余り過ごしました〜
ホテルに帰る途中、孫ちゃんたちにかわいい帽子を見つけたので購入。明日は帰国なので暗くなる前にホテルに戻り、荷物整理などをすることにした。
ホテルに戻り早めにお夕飯、といっても持参したレトルトカレーで済ませ、お風呂に入りタイマーセットをして寝るつもりが、翌朝の出発が早いため気になってなかなか寝付けず、そのまま朝を迎える。
17日、16°C 晴れ
帰国日、あさ5時、身支度を整え余裕を持って少し早いけれど予約のタクシーで空港へ向かう。インドネシア出身だという運転手さんとカタコトの会話で楽しくおしゃべり。早朝で道も混んでいなくて空港までとてもスムース。
シュベヒャート空港発 8 時 OS 203便でフランクフルトへ
フランクフルト 9時 30分到着
定刻通りフランクフルト空港発 12時10分の NH 204便で
帰路に着きました。
Auf Wiedersehen Wien !
ANAの機内食はやっぱり美味しい!
映画「サンドオブミュージック」や「ノッティングヒルの恋人」など見て過ごす。
滞在中、オペラや室内楽など 4つのコンサートを入れるのはちょっと無謀かとも思ったけれど、毎日のように素晴らしいコンサートを聴くことができ、贅沢な時間を過ごすことが出来ました。この時期のウィーンは意外に観光客も少なく訪れるには良い季節。春夏の頃とは違った落ち着いた秋のウィーンの風景を目に焼き付けて帰ります。ミケッレさんの楽しそうに旅した姿が目に浮かぶようです。
時を知らせる教会の鐘の音、フィアカーの馬の蹄の音、カフェで寛ぐ人たちの心地よく響く話し声、極上な音楽に触れ、至福の時を過ごし、そして美しい初秋のウィーンの街をまるでここの住人になったつもりで街を歩き思い出深い旅となりました。何度訪れても飽きることのない街ウィーン、まだまだ知らない場所もたくさんあるオーストリアウィーン。次はいつ来られるかしらね?
さようなら、ウィーン!
10月18日、8 時 10 分 無事羽田着。
トム君にお土産のおやつ
もう食べちゃった! みんなお留守番ありがとうね〜 感謝!
2024年11月3日日曜日
旅のお話5
10月15日(5日目) 快晴 15° C
今日はウィーンの隣町のクロスターノイブルク修道院へ行き、その足でハイリゲンシュタットのベートーヴェンが「田園」を作った家を訪ねる。夜はムジークフェラインのブラームスザールで Pトリオを聴く予定。
オーストリア鉄道クロスターノイブルク駅舎&クロスターノイブルク修道院前のバス停広場
地下鉄でハイリゲンシュタットまで行き、
駅前から出ているバスでクロスターノイブルクへ(約15分)
あるので確実なバスで行くことにした。
バス停前広場に降り立つと、教会の尖塔が目に飛び込んでくる。
なんていい眺め!
下から見えていた尖塔の教会が目の前に現れる。
秋色に染まってきた木々
修道院広場から見える向こうの丘には葡萄畑が広がっている。
ここはウィーンでも有数のワインの産地。
この修道院でも美味しいワインが作られている。
今までミケッレさんや子供たちと訪れたことはあったが、一人は初めて。
この教会のパイプオルガンが素晴らしいらしいが、いつかチャンスがあれば是非聴いてみたい思っている。
ここを訪れたいと思ったのは、古い音楽旅行案内に16、7世紀の貴重な楽譜印刷が収められていると記されてあったので観てみたいと思ったのがきっかけだった。初めて来たときにガイドさんに尋ねたが楽譜のことは知らなかったので多分一般公開はしていないのでしょう。
それでも、ここに来たくなるのはこの素晴らしいパノラマ。
季節にもよるが、訪れる人はまばらで、この日も数人見かけただけ。
ポカポカ暖かい日で、中庭の階段に座って、しばらくこの景色を一人満喫。
贅沢な時間、、、
ワイン製造の建物と右側が修道院宿舎かな、、、
聖堂内にブルックナーのレリーフが飾ってある。鉄の格子越しに撮った黄金の聖堂内
ブルックナーはこの教会のオルガンがことのほか気に入って、たびたび弾きに来ていたそうだ。(基本、聖堂内ではあまり写真を撮らないことにしているが)
美しいガラスの扉を入ると、
さらにカトリックの希望のシンボル、ゆりの花のモチーフの重厚な扉を開けて中に入る。
この日は聖堂内は閉まっていて中に入ることが出来なかった。
その後、バスでハイリゲンシュタットに戻る。
ミケッレさんとよく待ち合わせした教会が見えてきた。
ベートーヴェンはたったの2ヶ月しか住まなかったと言われるプファールハウス。
多分昔の田舎家のスタイルだったことと、中がホイリゲになっていて訪れる人が多かったから有名になったんじゃないかしら?小腹も空いてきたので軽く昼食にしようかな。
ホイリゲの入り口 夏は中庭にテーブルが出てぶどう棚の下で食事ができる。
今年は暑くて、このホイリゲではまだシュトルムは飲めないそうだ。残念!キノコのお料理頼んだつもりがキャベツ料理が来てしまいました。でもこれがピリッと辛くてとても美味しかった〜!クセの少ないブラッドソーセージも美味しくて4本ペロリと平らげ、、、かぼちゃのリゾットもオーダーしようか迷ったけれど、量が多いことを考えたら、半分も入らないだろうと諦めました。
2ヶ月しか住んでいなくても、この建物と交響曲3番「英雄」の楽譜が書かれた絵が飾ってあって、引っ越し魔のベートーヴェンはウィーンのあちこちに観光名所を作ったことになりますね。
プファールハウスのすぐそばにも、あの有名な遺書の家がある。外観を見るだけ
周りの木々が色づき始めていました。
聖ミハイル教会を通り〜
この同じ建物に住んていたグリルバウツァー母子のお母さんが大の音楽好きで台所の扉をこっそり開けて聴いていたらしく、それに気付いたベートーヴェンがピタッとピアノを弾くのをやめたと言う逸話がある。そんなことを想像しながらこの建物を眺めると、なんだかベートーヴェンの素顔がかいま見えたようで微笑ましくなった。
そろそろホテルに戻って夜のコンサートに備えて一休みしましょう。
帰りのトラムから撮ったブルックナーが最初に住んだアパート。
ちょうどプレート表示に陽のあたっている。
街の中心に近いヴェーリンガー通りのこの建物の3階に住んでしたらしい。
ホテルで少し休んだので、さて、出かけますか。
今年は乗れるはずだったのに、ウィーンの人はのんびりです。
そこが良いところでもあるのだけれどね。
オペラ座までトラムで行き、そこからムジークフェラインまで徒歩移動。
プログラム
ハイドン:Hob xv 35
メンデルスゾーン:1番 op.49
コルンゴルド:1番 op.1
演奏:pf :クリストファー・ヒンターフーバー
Vn : ピーター・ソモダー
Vc : ヘ・ジュ
ハイドンはカチッとした音質でテンポも速くなく品の良いテンポ。以前、指揮者のブロムシュテットさんが N響でハイドンの練習する時、ティンパニを昔のティンパニに替えることとハードスティックに替えるようにと指示した話を聞いたことがある。演奏はハイドンの時代にタイムスリップしたような楽しい演奏だった。
チェロは少し鼻にかかったような音色に違和感があったが、慣れてくるとこの音もありかなと思えたのが不思議な感覚だった。今回一番の収穫はピアノが素晴らしく、芯がありながらもフワッと柔らかい音。ヴァイオリンとチェロを包み込むようなおおらかで心地よい響き。
3曲目は聴きたかったコルンゴルドのトリオ。コルンゴルド初めて聴いたのはヴァイオリンコンチェルトだった。無調性的の作風な中に時々出てくるロマンティックなメロディが魅力のコルンゴルド。頭の上から降り注ぐような音がずっと聴いていたいと思うような魅力溢れる演奏だった。旅の間すっとバックに忍ばせている「写真の人」と最後まで素晴らしい音楽を共有できたような気がした。
心地よい響きに包まれたままホテルへ帰る。残すところ明日一日。今日も充分、心が満たされベッドに入る。寝る前にちょっとだけドジャーズ戦を見て寝る。😅
12時就寝