2016年2月7日日曜日

鳥肌

もともと慢性的な胃もたれや逆流性食道炎もあって、このところあまり調子がよくない。朝食は薄〜いコーヒーと梨のジャムをのせた食パン一枚で済ませ、朝からテレビにかじりつき、ベルリンフィルのインターネット配信デジタルコンサートを聴いて過ごした。

1月のコンサート2回分を聴いた。16日に演奏されたのは、シューマン:ケノーファ序曲、ショパン: ピアノコンチェルト  No.1、アリベルト・ラインマン:管弦楽のための7つの断章、リヒャルト・シュトラウス:インテルメッツォ。ちょっと面白い組み合わせのプログラムだった。指揮はティーレマン。圧巻はなんといってもポリーニのピアノ。最近、体調に不安があるポリーニだが、弾き始めたらこれがすごかった!何て表現したらいいか的確ではないかもしれないが、まるで真珠を転がしたような魅力的な音のここち良さ、オーケストラとの一体感に鳥肌がたった!オーケストラはもちろん素晴らしいが、音楽的で、アッチェレランドも、はしょった弾き方ではなく、テンポ内におさまる自然なアッチェレランドと抑揚をつけすぎない流れのある演奏。出入りするときの足取りもおぼつかない弱々しく見えたポリーニ。これまでの集大成のようにも感じるくらい素晴らしい演奏だった。スタンディングオーベーションに何度も答える嬉しそうな表情のポリーニが印象的だった。

23日の曲目は、ドヴォルザーク:序曲「オセロ」、ブーレーズ:「メモリアル」、リンドベルイ:ヴァイオリンコンチェルト、シューマン:シンフォニーNo.2 指揮はハーディング。「オセロ」序曲は初めて聴いたが、ドヴォルザークらしさは感じるものの、どう聴いたらいいか捉えどころのない印象の薄い曲だった。ヴァイオリンコンチェルトはツィンマーマンのよどみなく流れる演奏はさすが。洗練されたいい曲だった。そしてこの日の目玉は、やはりブーレーズの「メモリアル」、パユのテクニックもさることながら、その音色の美しさ、そして『どうにでも対応するよ!』と言わんばかりのバックとのやりとりと余裕の表情。ひょっとしてハーディングの指揮は必要ないくらい?本当にみんないい表情をしている。楽しそう!演奏者はやっぱりこうでなくっちゃね!今日は心の栄養をたっぷりもらえた日だった。

ブーレーズ:「メモリアル」


日曜の午後のティータイム

午後は調子も良くなってきたので
ラウンジでフルーツティー(ユリウスマインル)&チョコレート(ルートデショコラ)
でゆっくり過ごす。

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