2013年7月28日日曜日

2日目つづき

グランサブロン公園からあるいて数分のところにアールヌーボー建築の楽器博物館がある。あまり期待しないで行ったらここが凄かった!

この建物は元々ブリュッセル王立音楽院の学生に古楽器のコレクションを解説する目的で1877年に設立され、当初は今とは別の場所にあった、というのを聞くとそれだけで歴史を感じてしまう。

その後、もともと高級洋服店だった今の建物を国で買い取って2000年に楽器博物館として蘇らせたのだそうだ。特に鍵盤楽器の収集の多さに驚いた。
(洋服店 Old Englandの名前が今も外壁に残されている)

見たこともないような面白い形の楽器が多くあって、興味深かった。入り口でヘッドフォンを渡され、全ての楽器ではないけれど、楽器の前に近づくとその音色が聴ける。

古くて今にも壊れそうな楽器を修復し録音して蘇らせたのだと思うと、鳥肌が立ってしまった。またショパンの使用したプレイエルのピアノは繊細で華やかで美しい音色だった。

チェンバロの天板に描かれたうっとりするような美しい絵やキリン型やピラミッド型と書かれた面白い形のチェンバロ、二人で演奏できるチェンバロ、白蝶貝が張られた鍵盤、象眼細工や木製の鍵盤、どうやって演奏したのか鍵盤楽器と弦楽器がなんと一体化したもの、しゃがんで演奏したのか、座って演奏したのか、鍵盤が極端に低い位置にあるチェンバロ。

歪んだ弦楽器、コントラバスの原型、通奏低音として使われていた頃のチェロの原型、指板が極端に短い、f 字孔が素晴らしく美しいもの、見たこともない手の込んだ駒デザイン、など今より装飾性が高く、どの楽器を見ても芸術作品なのである。凄すぎる!

昔、宮廷や一部のブルジョワ達のために演奏していたと思うと、いろいろ想像をめぐらして一瞬タイムスリップして優雅な気持ちになった。ん〜ん!楽しかった〜!古楽器の国なのですね。


二人で演奏できるチェンバロ




 象眼が施された鍵盤

この一体化した二つの楽器をどうやって演奏したの?

キリン型のピアノ
 f 字孔が素晴らしい!
初めて見た喉仏のような装飾のある駒

こんな上にレース模様の穴があいてていったいどんな音が、、、?

不思議なかたちの弦楽器

博物館を充分堪能してちょっと疲れてしまったので、すぐそばの王立美術館は目当てのブリューゲルやルーベンスをささっと見て回った。宗教画が多く、楽器を見たあとに” 濃い” 宗教画は頭が痛くなってしまったので、m さんの希望の ”タンタン” の壁画を見にグランプラスのほうへ移動。
                          壁に描かれたタンタンの絵

テンポ感のある曲を息のあった演奏で弾きまくっていた。
かっこいいー!
 チョコレート屋さんの美味しそうなディスプレイ


グランプラス

夜11時頃のギャルリーサンチュベールを
通り抜けてホテルへ
グランサブロンアンティークマーケットで見つけた
ブルーとコーヒー色の組み合わせが美しい
とろっとした風合いの
日本酒入れようかなって?
実りある一日だった。

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