2024年10月31日木曜日

可愛い瓶

 

部屋のコーナーなどにちょっとしたお花を飾るガラス瓶が欲しいなと思っていた。
今日、ジムの帰りに入った雑貨屋さんで見つけた小さなガラスの瓶。
庭のスミレを挿して部屋の隅に飾ってみました。小さな小さな瓶だけど結構な存在感あり。
可愛くて通るたびにふふっ、と微笑んでしまう。

大谷さん念願叶ってよかったね。おめでとう!
毎日楽しませていただきました〜

2024年10月30日水曜日

旅のお話3

10月12日(3日目) 快晴、10°C

 この日は蚤の市の後電車でバーデンへ行く予定だったがオペラ座からの路線がクローズしていたので予定変更。

土曜日の早朝から開かれるナッシュマルクトの蚤の市へお宝を探しに出かけた。

よく晴れて気持ちの良い日。ぶらぶら見て歩くだけでも楽しい!

高価なアウガルテンも交渉次第でとてもリーズナブルに買える。
物にも寄るけれど、あまり値切るのは品がないと思われるそうで
値段交渉は2度までと決めている。
コロナ禍以前に比べると結構ガラクタが増えてきて
蚤の市の質も落ちてきているような気がした。

お隣のマーケットで水分補給にブドウを一房買い頬張る。
食べ歩きも海外ならでは、、、
ナイアガラとも違う、小ぶりで黄色みを帯びた少しくすんだ葡萄をよく見かけるが
とても甘くて美味しい!大好きなロココ時代の画家のシャルダンや
ファンタンラトゥールの描く葡萄の画を思い出す。
日本では見かけないような葡萄もあってワインの国ならではですね。


1968年製のへレンドの楊子入れを一個13ユーロで手に入れただけ
小さな花入にしようかな、、、

マーケット近くにはシューベルトの最後の家があるが
水曜と木曜のみの開館なのと、以前見学しているので外観を眺めただけ。

この建物にて音の詩人フランツ・シューベルトは息を引き取る。と記されている。

1828年9月1日に兄フェルディナンドの家に移ってきたシューベルトは既に病に侵されていてその数ヶ月後に31歳で亡くなった。あまりにも短い人生で可哀想すぎる。病気に関しては腸チフスとか梅毒とか諸説ある。生家のある市内の家でヒビの入ったメガネを見たときには涙が出そうになった。




オペラ座前でバーデン行きの電車を待ったがなかなか来ない?!
停留所前のソーセージスタンドのお兄さんに聞いたら、
11月までオペラ座線はクローズしているよと、、別路線でも行けるらしいけど、
慣れないことに神経を使いたくないので今回は諦めることにした。せっかく往復のチケットを買ったのに使えず残念。記念にとっておこう。

 予定を変更、、、

どうしようかとオペラ座周辺をウロウロ、、
ハプスブルク家の歴代の皇帝の遺骨が収められている納骨堂、カプツィーナ礼拝堂に出た。
あの皇妃エリーザベトもここに眠っている。

フィアカーと呼ばれる観光馬車
馬の蹄の音を聞くと、あ〜、ウィーンに居るんだという実感が湧いてくる。


歩き疲れたので、
ため息が出るほど美しい美術史美術館のカフェでひとやすみ

りんごの美味しい季節なので、
アッフェルシュトゥルーデル& レモネードを注文。

ティントレットのバリの聖ニコラウス
貧しい家の3人の若い女性に聖人ニコラウスが行く末を案じて
金貨(金のボール)を差し出す場面らしいが、どうということもなくこの色合いが大好き!

その後ショッテントーアにあるベートーヴェンのパスクァテラハウスヘ

ウィーン大学の向かい側の奥まったところにあるアパート
パスクァテラハウスの5階がベートーヴェンの住まいだった。
引越し魔のベートーヴェンはこのアパートがとても気に入っていて、
あちこち住まいを変えても必ずここに戻ってきていたらしい。
街中にあって便利だったのからか、アパートからの景色が良かったからなのか
真意はよくわからない。気まぐれなベートーヴェンらしい。

ベートーヴェンが住んでいたというプレート
このアパートは街の中心にあるが少し高台に建っていて見晴らしがいい。

ちょうど真向かい向こうにウィーン大学が見える。
ウィーンにくると必ず訪れるが大学の美しい中庭は
今、工事中のため入れない。ちょっとがっかり、、
ちょっと雲行きが怪しくなってきました〜

ウィーン大学前ショッテントーアからトラムに乗り終点グリンツィングへ
グリンツィングには沢山のホイリゲが立ち並ぶ(写真)
今回はここから更にバスでカーレンベルク行きのバスに乗る。

グリンツィング
カーレンベルク行きのバス停前

カーレンベルク行きのバスに乗り、一つ手前のコベンツルの丘でおりました。
ここ数年カーレンベルクの丘はビルやレストランが建ち、観光客も増えて昔の面影をあまり感じられなくなってきた。カーレンべルクを過ぎたレオポルツベルクの丘へ行くか、手前のコベンツルで降りて景色を楽しむのがいい。季節にもよるが、この日コベンツルで降りる人は住人以外はほとんどいなくて展望台からは、手前に葡萄畑となだらかな丘、遠くにはウィーンの街を望み、この景色を独り占め〜。ちょっと寒かった!

コベンツルの帰りの途中、フロイト博物館(←クリック)へ立ち寄る。
1976年公開の映画「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」の中で
コカイン中毒で余命幾ばくもなくなったホームズをワトソンが
ウィーンのフロイト博士のところへ連れて行くという話があったので
一度訪れてみたいと思っていた。

診察室のある二階へ上がる階段

診察室
興味深い展示が沢山あってフロイトの本を読んでみたくなった。

廊下突き当たりにある美しい幾何学模様のステンドグラス

市内に戻り、カフェ・ザッハーで休憩。
お隣席のおばあちゃまのメランジュが美味しそうだったので私も同じものを注文。

お孫さんと思われる(画面手前に半分映る男性)とおばあちゃまとカフェで楽しそうに
おしゃべりしている様子がとても微笑ましく、羨ましいほど素敵な雰囲気でした〜。

午後のコンサートに備えて、少しでも体を休めるために一度ホテルに戻る。

ムジークフェライン
コンサートが始まる前に窓口で予約のプリント提示してチケットに替えてもらう。

10月のコンサートポスター
アンドリス・ネルソンスのショスタコヴィチの9番と
ドヴォルザークの2番、聴いてみたいなー。

ムジークフェラインの子供ミュージッククラブのコンサートポスター
かわいい!

記念に、、


ムジークフェラインロビーの豪華な天井

始まる少し前にシュプリッツァーをいただきま〜す。

20分前なのに結構ぎりぎりにならないと皆さん入って来ません。

本番直前まで練習していた素敵な若いチェリスト
ネットで毎日チケットの売り出し開始を見ていたのに、開始同時にあっという間にチケットが無くなり、残り6席のところではあまり良い席が無く、舞台近くの席は嫌だなーと思ったが折角なのでチェロ側の前から2列目を取った。ステージと客席が近く演奏者がよく見えてなかなか面白かった。
エンドピンがチタンやカーボンではなく、どう見てもステンレス素材に見えた。「弘法筆を選ばず!」と言ったところかな。ウィーンの街が乾燥していることもあるかもしれないが、よく鳴る楽器でした!

トーンキュンストラーオーケストラ
昔このオケのCDを聴いたことがあって一度生で聴いてみたかったオーケストラだ。

プログラム
シベリウス:幻想交響曲 op.49「ポポヨラの娘」
ルトワフスキ:Vcと管弦楽のための協奏曲
シベリウス:シンフォニー No.5
指揮:タビタ・ベルクント
 Vc:ニコラス・アルシュテット
演奏:トーンキュンストラーオーケストラ

日本ではなかなか聴けないプログラムだ。出てくる音の温かさ、パートごとのまとまりが素晴らしくてまるで一つの楽器のように聴こえる。若い女性の指揮者は夜会巻きの髪型に後ろが膝までスリットの入った黒いロングドレス。とても分かりやすい指揮だった。ミーシャ・マイスキーを若くしたような風貌のチェリスト、ニコラス・アルシュテットは弓の毛をバシャバシャ切って演奏していたのにはびっくり!10本以上は切れていた感じ。オケは溌剌と力みが無くおおらかなで気持ちの良い演奏でした。


今日も実り多き1日となりました。

この日も夜中に何度か目が覚めてしまって、
結局またYouTubeでドジャース戦を見てしまった。
3時就寝



2024年10月29日火曜日

朝食は温かいスープで

野菜のような、スープのような、、、卵も落とし込んだ朝食メニュー

帰国して一週間ずっと手抜きの食事だったから、ちゃんと作らないと脳にも良くない気がして!今朝は具沢山のスープにしました。まとめて作ったので、数日間はこれで朝食はちょっと楽ちん。それにやっぱり手作りは美味しい!

2024年10月28日月曜日

グラス

 

留守中に届いたZinc(Nordic nest)のグラス
長く使っていたグラスは食洗機で傷だらけになったので買い換えようと思っていた。
突起のあるストライプと厚みのあるカジュアルなところが気に入って購入。


最近、隣の祖母の家を解体。
解体してみたら予想以上に土地が広くて、お隣も我が家も丸見えになり、
どうしようかと思案中!
一生住まないにしても放置しておくわけにはいかない。
なるべく費用を抑えて、快適に暮らせるようにしたいなー。

旅のお話2

10月11日(2日目) 快晴 14°C

早朝、クロアチアとウィーンを旅行中の友人(夫妻)から連絡あり。
この後帰国とのことだったので、こちらから最寄駅まで出向いて
ホテル前の公園で記念写真を撮りました!
お会いできないと諦めていたから思いがけずの嬉しい時間でした。

公園内にブルックナーの像を見つけて撮っていただきました。

友人と別れたあと旧市街へ出る。
ウィーンでは真っ先に行くところが決まってシュテファン大聖堂。
ここへ来ないと旅が始まらないのです。

初日ということもあり、少しでも体を慣らすために、無理せずのんびり市内散策したり、カフェでゆっくり過ごしたり、夜に開催されるオペラ座でのモーツァルトのオペラ、ドン・ジョバンニに備えて疲れないように過ごそう。

12世紀から何世紀にも渡って建て替えが繰り返され、今の形になったシュテファン大聖堂は何度見ても圧巻!地下鉄シュテファン側出口をエスカレーターで登り切るといきなり巨大な大聖堂が目の前に現れる。以前 fさんはあまりの大きさに『ムダに大きい!』と圧倒され、笑うしかないと言った。決して無駄ではないけれどね。

中に入ると厳かな気持ちになる。
可哀想な死を遂げたモーツァルトのお葬式が
教会の北側にある十字架礼拝堂でひっそりとはいえ
このシュテファン大聖堂の中で見送られたことがせめてもの慰めになった。
あの美しいレクイエムのメロディーがずっと頭の中を巡っていた。

3日目に再び訪れた時のシュテファンの北側
ウィーンの紋章、双頭の鷲のモザイク屋根の十字架礼拝堂

少しの間、椅子に腰掛けて一息つく。
そして無事に来れたこと、これから始まる旅の安全をお祈りしました。

外へ出ると教会の横には秋色一色のフラワーショップがあった。

このグロテスクな玉ねぎのような植物はなんだろう?

よく見るとおしゃれなリースもたくさん売ってましたよ。

その横にはベビーショップ、可愛いけれど好みもあるから見るだけ〜

来ました!アウガルテンショップ。

アウガルテンの秋色にディスプレーされたショーウインドウ
ドイツのマイセン、オーストリアのアウガルテンと言われるほど高価な食器。
訪れるたびに一脚ずつ購入していたが円安の影響でますます手が出ない。
今回はペーパーナプキン数セットのみ購入。

グラーベン通りのペスト記念柱を通りすぎ、
この通りはいつも観光客がいっぱい。

大好きなユリウスマインルへ
初めての国ではないので今更「お土産」でもないし、
家族にのみメランジュ用のコーヒーとチョコレートを購入。
確か去年もここのバナナの前で写真を撮ったわ。

なんてカラフルなお野菜たち!
このビタミンカラーを見ていると自然と元気になるワ!

少し疲れたので、、

ユリウスマインルの通りをホーフブルク宮殿方向に歩いてデメルに入ってひとやすみ。

フルーツタルト&ダージリンを注文

芸術品のようなタルト
赤スグリ ・ブラックベリー・いちご・キウイ・オレンジなどのフルーツが贅沢なほど
たっぷりと乗ったタルト。もちろんすごーく美味しい!
ゆっくり味わいながらいただきました〜

夜のオペラに備えて一度ホテルへ戻り休むことに、、

通りにはショパンが住んだ建物にプレート表示がある。
当時ウィーンではあまり評価されず挫折を味わったショパン
政治的な背景とポーランドの民族的な音楽に対しての抵抗があったようだが
何にしてもよそ者のショパンにとってはきっと辛く居心地が悪い街だったでしょうね。
今はファッションビルになっている。

さぁ、急いでホテルに戻りましょう〜

ホテルで 瞬く休んで、夕方少し早めにオペラ座へ。

オペラは平土間で聴くより、ボックス席が好き。今回も奮発して242ユーロの2階中央寄りのボックス席のチケットを購入。舞台はよく見えるし、音も良いしで申し分のない席だ。オペラ座では何度かオペラを聴いているが、初演されたこの曲を生で聴いたのは、2001年に友人と聴いた時以来。今と違って、チケットはネットで買えなかったので、ミケッレさんに電話予約をしてもらった。

今回古典的な衣装ではなく、舞台も服装の現代風な演出。
約3時間半近くのオペラは時差もあって、途中から睡魔との戦いになってしまった、、、

でも、内容が面白いので船を漕ぎながらも休憩まで何とか頑張って聴き、😅

やっと休憩〜
オレンジジュースで少し眠気を覚まし〜 再び会場へ。

コンサートに出かけるということは、聴くだけではなく休憩時間や始まるまでのちょっとした時間に軽く飲んだり、おしゃべりしたり、この空間を楽しむ。いわば大人の社交場としての文化が根付いているということがよくわかる。羨ましいな〜

室内楽やオーケストラもいいが、オーケストラや歌手、舞台美術、衣装などが楽しめるのも総合芸術のオペラの醍醐味。最後まで何とか眠らずに聴けて、素晴らしいオペラに大満足の夜でした。

2005年に訪れたローラウ村にあるハイドンの生家に展示してあったオペラのジオラマ
イタリアのフィレンツェ発祥のオペラは、18世紀当時のオーストリアではまだ2管編成にもなっていない弦楽器と数本の管楽器、チェンバロの小編成だったことがわかる。

ホテルに戻り、ゆっくり湯船に浸かり、コンサートの余韻に浸る。

夜、目が冴えてしまって今度はなかなか寝付けず、結局気になっていた大リーグをユーチューブで見始めたらますます寝られず!朝方やっと就寝。充実の一日でした。