2023年5月1日月曜日

気づかなかった!

 

早朝、お墓参りに出かけた。
帰り道、木漏れ日の差し込む木の下にキラキラ光るティアレラ?を見つけた。
どこからか風に運ばれてきたタネが根付いて自生したのでしょう。
今まで何度も来ているのに気が付かずにいた。

『ここに咲いてるよ!』とミケッレさんが教えてくれた気がする。
少しだけ頂いてきちゃいました。


夕方

ベルリンフィル・ヨーロッパコンサートのライブを聴いた。
バルセロナのサグラダファミリアで行われたこのコンサートはモーツァルト中心の選曲。
コンクリートとは違う石造りの柔らかい響きが心地よく、昨日、設定を間違えてうまくいかなくなったコンピュータのことで落ち込んでいたことなどどうでも良くなってしまったほど、聴き入ってしまった。

中間でウクライナの合唱曲、武満徹のレクイエムを挟むプログラムは何の違和感もなく、むしろ全体の流れの中でごく自然な選曲のような気がした。

モーツァルトのシンフォニー25番は早めのテンポで全体像がよくわかって聴きやすかったし、終楽章のアレグロに入る時のペトレンコの『さぁ、行くよ!』という身構えた表情がすごくいい。『いつでもいいよ!」とオケもすでに次の音楽が始まっている感じが楽しい!

 ミサ曲ではアニュス・デイのフワ〜っとオブラートに包んだような柔らかく優しいオケの響きに鳥肌がたった。地元バルセロナのコーラスも自然でオケに溶け込んでいたし、むしろ一つの楽器のようにも聴こえた。聴いていくうちに時間と共に窓から差し込む光が変わってきて、えもいわれぬ美しさだ。聴衆の顔がオレンジ色に染まっていた。

モテットのソプラノ歌手が素晴らしかった。極端な強弱は控えて耳元で聴いているような心地よい暖かな響き、ずっと聴いていたい包容力のある声はさすが。

ガウディ設計のこの教会はあと数年で完成らしい、2019年に教会のツァーで訪れたときは途中で体調を崩し、サグラダファミリアの中には入らず、教会前の公園広場で外から眺めるだけだった。中を見てきた人達は皆さん素晴らしかったと話していたが、今日ライブで見ただけだでもこの教会の荘厳で息を呑む美しさが感じられた。

いつか再び訪れて今度は教会の中まで入ってみたいなぁ。

 プログラム
指揮:ペトレンコ
オーケストラ:ベルリンフィル
合唱:カタルーニャ聖歌隊

曲目
モーツァルト:シンフォニー25番
シルヴェストロフ:混声合唱ウクライナへの祈り
武満徹:弦楽のためのレクイエム
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
モーツァルト:モテットk.165
モーツァルト:ミサ曲<戴冠式ミサ>



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