2013年9月1日日曜日

夏の終わり

夏の終わりになると思い出す。遥か遠いむかし、高校生だった頃に観た映画。週末に友人と観に行ったルノー・ベルレー主演の「さらば夏の日」とレイモンド・ラブロック主演の「ガラスの部屋」の2本立て。むかしは結構2本立ての映画が多かった。

「さらば夏の日」は恋人がいながら別の女性に恋をしてしまう青年の心の葛藤を描いた物語。劇中流れるフランシス・レイの曲がとても印象的で、ハーモニカの奏でる哀愁を帯びたメロディが海辺のシーンにピッタリあっていた。「ガラスの部屋」は男女3人のいかにもフランス的ないびつな恋愛もので、最後は悲しい結末で終わる映画だった。

10代の私たちにはちょっと大人びた映画だったと思うが、曲が良かった。この頃はフランシス・レイやバートバカラックなどおしゃれな音楽がたくさん生まれた時代だった。「ガラスの部屋」で使われたペピーノ・ガリアルディの歌うちょっとハスキーな声のカンツォーネもとても素敵だった。私は早速この2曲のサントラ版レコードを買って、何度も何度もレコードがすり切れそうになるまで聴いた。

それがある時、なんとかいうお笑いの世界の人がこのカンツォーネを使って ”ひとりコント” をしているではありませんか!びっくりびっくり!なんだかお笑いのイメージで定着してしまうのはちょっと悲しい。私の青春の大切な曲なのに、、、。ショック!

話が逸れてしまったけれど、涼しくなりかけたこの季節になるといつも思い出す「さらば夏の日」のテーマ曲。ルノー・ベルレーってどうしているかしら?きっといいおじさんになっているかもね!
そういえば「おもいでの夏」って言う映画もあった。浜辺ちかくの小高い丘に一人住む若い未亡人に恋する少年の物語。海に近い街で育ったわたしにとって郷愁を誘う青春映画だった。美しく優しい雰囲気のジェニファー・オニールっていう女優さんにも憧れたものだった。ミッシェル・ルグランのテーマ曲も素敵だった!懐かしいなー!目が遠くにいってしまう。

ブルージュ

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