2025年11月15日土曜日

ブラームスはお好き?

今日は小学校の全校音楽集会のため午前中お稽古のAちゃんがお休み、来週初めにはいよいよ雪が降るらしいので、庭の落ち葉を集めたり、デッキの植物を取り込んだり少しづつ冬仕舞いの準備。少しだけスッキリした庭を眺めながら、サンルームでゆっくりコーヒーを飲みながら、ネット配信でベルリンフィルを聴いて過ごした。

サンルームでゆっくり音楽三昧!
早朝、FMラジオから聴こえてきたブラームスのピアノコンチェルト2番で目が覚めた。

一時期ブラームスを聴くことを遠ざけていた。ブルックナーの弟子でもあったハンスロットという若く才能に溢れた青年が尊敬するブラームスに才能がないと、ことごとく酷評され、そのことが原因で精神を患い、列車の中で拳銃自殺を図ったという出来事を何かで読んだからだった。まだ25歳だった。それ以来、ブラームスの人間性に疑問を持ってしまい、何を聴いても傲慢に聴こえてきてじっくり聴きたい気持ちにならなかった。

ついでにハンスロットと同年代のマーラーはウィーンの図書館でハンスロットの楽譜を見つけて、どうやら一部を拝借したのではないかとされるそっくりの箇所があったらしい。そう考えると、マーラーも作曲に苦労していたのかと思ってしまう。それにしても踏んだり蹴ったりの可哀想なハンスロット。近年になってこの埋もれてしまったハンスロットの曲が見出され、演奏される機会も増えてきているのは本当に良かった。

キャラクターに問題のあるブラームスだけれど、改めて聴いてみるとやっぱり素晴らしいと思ってしまう。早朝に聴いたPコンをネット配信で三人のピアニストの演奏で聴き比べてみたが、演奏者によってそれぞれの解釈、個性の違いが本当に面白かった。

ピアニストのトリフォノフとアンドラーシュ・シフ、一番好きだった演奏がアンスネスのピアノ、オケはベルリンフィル、そしてハイティンク指揮。
余計なパフォーマンスがなく、たっぷり歌っているのに揺れないテンポが凄い。極端な表現をせず暖かい音とその音色の美しさ。重厚感があって品の良さを感じた。派手さはないがこの人の元々持っているものだと思うけれど演奏そのものに光るものがあって、ずっと聴いていたいと思わせるピアニストだ。また好きな演奏家が増えた!

ただ、さすがに三人続けて聴いたらちょっと疲れた。ショパンコンクールなどの審査はこの何倍もの演奏を聴かされるわけだから審査員は仕事とはいえ大変だなぁと思ってしまう。飽きないのだろうかと、、、

中に取り込んだ植物たち

午後は来月のクリスマスコンサートに向けてプログラムの作成や最後に皆で歌うクリスマスソングをコピーしたり、思い立って孫ちゃんたちへのクリスマスカードなどを買いにデパートへ出かけたり、、、。

今日も一日あっという間に過ぎてしまいそう。夜はクリスマスで弾く曲のおさらいをして今日はお・し・ま・い!

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