2015年10月2日金曜日

旅のお話3

4日目
5時半起床、晴れ 12℃(最高気温17℃)
今日はドナウ川を望む街、クレムスへ向かう。夜はウィーンに戻り大好きなオペレッタ「こうもり」を鑑賞する。

忘れてきたカメラを受け取りに早朝バスでリンツ⇄クロンシュトルフを往復
朝の早い時間にお店を開けてくださり、カメラを預かってくださった
カフェのイングリットさんにお礼を述べてリンツへ戻った。
朝のひんやりした空気がおいしかったー!

乗り換えのため途中下車したザンクトペルテン駅







少し時間があったので駅前の通りを散策。こじんまりとしたきれいな街だった。


歩行者天国のような通りに入ると、壁に蛇使いの姿が描かれた曲線を主体にしたユーゲントシュティールの建物があった。植物をモチーフにしたような個性的なデザインが面白い。駅に戻ると、もうクレムス行きが入っているというので急いで乗る。


車窓から見えるぶどう畑。

クレムス駅周辺
3年前、メルクからドナウ川クルーズで到着したクレムスの船着場から駅まで歩いた時、中世の街並みが残る建物が強く印象あったのでもう一度訪れてみたいと思っていた。また、余裕があれば、モーツァルトの作品番号を整理したケッヘルの生家を探すことができたらと思っている。


駅前のケーキ店のショーウインドウ
シンプルに白一色だけでこんなにオシャレにデザインされたウェディングケーキがたくさん飾られていた。ステキ!


駅前のキュートな店構えのパン屋さん

写真ではなかなか雰囲気や空気感が伝わりにくいけれど、私が最も気に入った場所。
頑丈で長持ちする石工(自然石)で造られた家々。温かみのある色合いと細工はまさにアートでした。


壁のプレートには昔のオーストリアの大統領が生まれた家と書いてあった。(左角の家)

このアーチは何のため?

パズルのように敷き詰められた小石が美しい!
ずーっとここにいたいなー!

すぐそばの教会の素晴らしいパイプオルガン。どんな音がするのでしょう?

裏側から見た教会

この街の観光名所、シュタイナー門

門のアーチから見たショッピング街

むかしは郵便局だった建物で今は ” ガストホフ ”
つまりレストラン兼宿屋になっている。

ザルツブルグのメインストリート、ゲトライデガッセ
の雰囲気に似ている通り

あらっ!うわさをすれば?
ザルツブルグ・シュティーゲル・ビールの看板が、、、。

このかわいらしいとんがり屋根の建物は
いったい何でしょう?

そろそろ、ケッヘルの生家の情報を得ようと観光案内所を訪ねると、生家は隣町にあるということだった。今ならコンピュータで効率よくできたでしょうけど、当時としては大変なことだったでしょう。ウィーン大学で法律を学んだ人のようだけれど、音楽にも造詣が深いとはいえ、この偉業を成し遂げたケッヘルさんはすごいなー。

クレムスの街並みをのんびり散策していたら、楽しい時間というのはあっという間に過ぎてしまうもので、気がついたらウィーンへ戻る時間になっていた。クレムス満喫!

ウィーンのホテルに戻ると1日目に泊まった部屋と違う部屋だったけれど、ここが素晴らしい部屋だった。今まで何度も泊まっていて、こんなに景色のいい部屋があるなんて知らなかったからびっくり!いつも利用しているから配慮(サービス)してくれたのかしら?

部屋に入った瞬間、この素晴らしい展望に息を飲んだ。感激!
丸窓からシュテファン大聖堂と両側にはホーフブルク宮のドームが見える
この景色が今回の旅の最高のご馳走になった。

この日はゆっくり窓からの景色を楽しむ余裕もなく、軽く食事を済ませ、着替えをしてフォルクスオーパーへ急いだ。


一度は本場で聴いたみたかったオペレッタ「こうもり」。いつでも気軽に聴けるオペレッタはいわば日本の狂言みたいなもので、酔っ払いの看守役に至っては、吉本新喜劇を見ているみたいに可笑しくてお腹を抱えて笑ってしまった。堪能!

充実の一日だった。




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