2013年12月27日金曜日

後ろ向きの理由

エルガーの話の続きで、どうしてブラームスやワーグナーに背を向けたくなるか。
これはあくまでも個人的な考えではあるが、、、。

ブラームス:
メジャーではないけれど当時ハンス・ロットという才能あふれた若き作曲家の卵がいた。このハンス・ロットはブラームスによって精神を病み、追いつめられ、せっかくある才能の芽を摘まれ、25才で亡くなってしまった。最近はこの忘れ去られていたハンス・ロットにも、スポットが当てられるようになり CD も出るようになってきたけれど、、、。もう少し長く生きていたらどんなに素晴らしい曲を作っていたかも知れないと思うと本当に残念だ!そんな先入観もあってブラームスを聴くと、どうしてもその問題ある性格を感じてしまう。
ワーグナー:
反ユダヤのワーグナーについては彼自身の考え方だから何とも思わないし、曲も嫌いではない。ただなんといっても同じ反ユダヤだった、かのドイツの独裁者がワーグナーを崇拝し、好んで聴いていたという事実。特に「ニュールンベルクのマイスタージンガー」がお気に入りだったということ。だから、自分から進んで聴きたいとは思わなくなってしまった。

エルガーでは演奏者にまつわる話、性格に問題ありのブラームス、そしてワーグナーを気に入っていた独裁者。一曲くらいが入っているプログラムならまだしも、この組み合わせはわたしにとっては凄すぎて落ち込みそうになるプログラムだ。

でも、そういえば、ヴァイオリンをたしなむホームズは特にドイツ音楽が好きで、小説「赤い輪」の中ではワーグナーを聴きに行こうとワトスンを誘う場面があった。ここでの曲は「ニュルンベルクのマイスタージンガー」なのか「タンホイザー」だったのか「ローエングリン」だったのかシャーロッキアンのあいだでは諸説言われている。話はちょっと逸れてしまうけれど、ホームズが使用していたストラディヴァリウスのヴァイオリンはかつてクライスラーが愛用していた楽器ということになっていて、彼はこのヴァイオリンをトッテナム・コート・ロードのユダヤ人の質屋でたったの55シリング(6万6千円あまり)で手に入れたのが自慢だったと言われているけれど、どっからこんな話が出てくるんでしょう!しばらくホームズを見てないなー。

玄関のお花も額もお正月に

2013年12月25日水曜日

この曲だけはどうしても、、、。

ベルリンフィルのアーカイブプログラムを見ていたら、2010年のアーカイブにバレンボイム指揮、アリーサ・ワイラースタインという当時29才の女流チェリストの演奏で、エルガーのチェロコンチェルトの映像があった。 

私がまだ学生だったころデュ・プレの来日公演が突然中止になったことがあった。聴きに行こうか迷って結局チケットは買わなかったが、コンサート直前で体調不良のため中止のニュースがテレビ画面に写ったと記憶しているが、あまりに突然のことで驚いたことを覚えている。確か真っ赤なシフォンドレスで演奏している映像とともに流されたニュースにだった。結局、多発性硬化症という難病だったため、その後二度と演奏することなく引退してしまったチェリスト。

その、かつてバレンボイムの伴侶だった女流チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレの十八番ともいえるエルガーの「チェロコンチェルト」(1965年イギリスでの録音のCD)をどのくらい前に聴いたのか思い出せないくらい長い間聴いていない。

そのときCDを聴きながら、デュ・プレの壮絶な人生が思い出されて、重く、胸がしめつけられ、それ以来暗い印象が強く残り、他のチェリストの演奏でも自分からはめったに聴くことはなくなっていた。このアーカイブでの演奏はバレンボイムがデュ・プレの死後、この曲で初めて共演したチェリストがワイラースタインなのだそうだ。どんな思いでバレンボイムが指揮するのかこれはもう聴いてみるしかない!と思った。



ワイラースタイン登場。深紅のドレスに栗毛色のロングヘアー、結構がっちりした体型がデュ・プレを思い起こさせる。このチェリストはデュ・プレよりも健康的で豊かな表現力をもった演奏者だが、こころなしか音色や演奏スタイルが似ているように見えた。バレンボイムが秘蔵っ子としているのも分かる気がする。

演奏が終わると、感極まったのかバレンボイム顔がすこし高揚してみえた。きっといろいろ思うところがあったのでしょう。エルガーは好きな作曲家だけれど、この曲だけはやっぱり受け入れられないなー。もしかしたら e -mollという調性の響きのせいもあるかも?

このときの他のプログラムはワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー3幕への前奏曲」とブラームスの「シンフォニーの1番」わたしにとってはどれも後ろ向きになってしまう曲ばかり。どうしてなのかまたつづきを書こう。

2013年12月24日火曜日

いつの間にか

今年も残すところあと一週間。テレビの年末特番などは面白くないのでもっぱら BSで世界の国々をめぐる旅番組やインターネット配信のベルリンフィルを聴いて過ごしている。年々、気候の変化や年齢のせいもあってか、年末感がなくなってきている。スーパーも2日には開いているし、コンビニは元日から開けているし。

気がつけば今日はクリスマスイヴ。いつもは前の日に食材を準備するのだけれど、これから買い出しにいかなくてはと思っている。と言っても毎年恒例の鳥のオレンジソース煮と野菜サラダを作って、予約のケーキを取りにいく位なのだけれど、、、。そして夜は家族で教会に出かけ、御ミサに出席して皆でお祝いするのが我が家のイヴの過ごしかた。

ベルリンバロックゾリステン
コレッリ:クリスマスコンチェルト
集中力と余裕そして表情がいい!

ヴィヴァルディ:四季
ソリストの樫本大進さんはコンサートマスターだけあって
皆から信頼されてる感じ。テンポ感が良く、乗せ方が上手い!
こんなにメリハリの利いた”四季”は余り聴いたことがない。
魅力的な演奏だ。

そのクリスマスも過ぎるとあっという間に大晦日、新年と考えると日本の年末からお正月にかけてって、気ぜわしくて落ち着かない。そこへ来て老朽化したデッキのリフォームがなかなか進まず、このままだと年を越してしまいそう。デッキの一部にガラスをはめ込み、コンサバトリールームとして使えるようにしたいのだけれど、何しろこの時期、忙しいらしい。窓のつく位置や高さの確認をちゃんとしないととんでもない位置にされていまったりということが前にあったので、注意して出来るだけ家にいて見ていないとと思っている。たとえ1㎝でも居心地の善し悪しが全然違ってくるから。まぁ気長に出来上がるのを楽しみにしましょう。 
さて、そろそろ買い出しにいこうかな。

数年前ナッシュマルクトで見つけた
蜜蝋で作られたクリスマスのロウソク。

2013年12月22日日曜日

初めての遠出

 昨日、mさんの運転で家から南へ約1時間のところにある温泉へ出かけた。
久しぶりの温泉、ゆっくりお湯に浸かって気持ちよかったー!
そして帰りは行くと必ず寄るお蕎麦屋さんで鴨せいろを頂いて、
身体もほぐれ、胃袋も満たされ無事帰宅。
はじめての遠出ですこしは運転慣れたかな?

新蕎麦を頂いてきた。
鴨には目がないわたし。
お腹がすいてて大盛り〜!



2013年12月17日火曜日

コーディネート

テーブルをシンプルでさり気ないクリスマスの雰囲気にしようと思って、最近少しずつ運転も慣れてきた mさんにお願いして、ニ○リ、と Fr○n × 2に行ってきた。できればリーズナブルがいい!

赤でコーディネートしてみる
ニ○リはあまり行ったことがないお店だったけれど
見てみると意外と使えるものがある。
2つの小さなキャンドルホルダー(Fr○n)以外は全部ニ○リで。
大人の映画一回分くらいで揃えられたかな?

2013年12月15日日曜日

一足早く

一足早いクリスマスを楽しんでもらいましょうとボランティアで市内にある特別養護老人ホームを訪問し、紙芝居やギターの弾き語り、クリスマスのお話、m さんとのデオ、そして皆さんと一緒に日本の懐かしい歌を歌ったりのお手伝いをしてきた。


一番喜んでもらえたのは一緒に歌った時。子供の頃に覚えた歌はいつまでも忘れていない!大きな声で楽しそうに元気に歌ってくれた。こんな時、音楽のもつ力を感じる。そして音楽を続けていて良かったなーと思える瞬間だ。晩年、母が『いい音楽が聞こえてきたから聞かせて』といって私と m さんが練習している部屋に入ってきて、ソファーに座り、嬉しそうにうなずいて聞いていることがあった。私は最近、こういう場所で演奏する時はいつも母に聴かせるつもりで演奏することにしている。そうすることで少しでも気持ちが伝わるような気がするから。

それにしても、後期高齢者や特別養護老人ホームっていう言い方はなんとかならないのかしら!デリカシーの問題だけれど、もうすこし前向きになれる良い名前って考えられないものなのかしらネ!

2013年12月14日土曜日

もみの木

子供の頃、父が天井まで届きそうなくらいの大きなもみの木を、父の友人の山から切って持ってきてくれた。
今みたいにおしゃれなオーナメントが無かった時代、父のお店で使っている飾り用の金銀の長いリボンをデコレーションし、カラフルなメッキボールを枝の先につけ、雪に見立てた綿をたくさん枝にのせ、モールで星や人形を作って枝にぶら下げ、最後に赤や緑の小さな花びらの形のイルミネーションを枝に巻き付けツリーの出来上がり〜!

ベルギーの楽器博物館で見つけたチェロのオーナメント

アウトドア派の父は、私たち兄弟3人を楽しませようと思って、夏にはキャンプ、登山、冬はスキーに連れってってくれた。そしてクリスマスにはもみの木を、、、。今思うとなんと贅沢なクリスマスツリーだったのでしょう!

『今からもみの木とってくるから、、、。』って、わざわざ山へ行って木を選んで切って、大きな重いもみの木を持ってきてくれるなんて大変なこと。父が帰ってくるが待ち通しくて、玄関先でウロウロしていたことを思い出した。きっと子供達の喜ぶ顔を見たかったのでしょうね。今だから分かる父の気持ちが、、、。
                      この季節になると思い出すのである。

うれしい〜!特にチョコレート味の紅茶は楽しみー。
そして可愛らしい子猫の描かれた絵皿。
親戚の m さんからの気の利いたプレゼント。
ありがとう!

2013年12月12日木曜日

松脂

今年の春、ためしに弓毛をワンランク上のモンゴル産を使ってみたけれど、引っかかりが強すぎて弾きづらく私の楽器にはあわなかった。結局、いつものリーズナブルなモンゴル産の毛に戻し、慣れているせいもあってかこの楽器にはあっているようだ。弾きやすいのがなにより!    今日は松脂も比較してみた。

左からBernardel、Thomastik、Carlsson

長年使っていた Bernardel は音の広がりも程々に良く、強さもあって結構弾きやすい。
真ん中の松脂は、表面に少しヒビが入っていて売り物にならないからこれで良かったら差し上げますから試しに使ってみて下さいと楽器屋さんから薦められた Thomastik。 それほど迫力はないが弾きやすく、音に深みがあって繊細で柔らかい音が出る。右が音量が出るよと○響の○さんが使ってみているという、なんとコントラバスの松脂 Carlsson、これは確かに摩擦も強く音量もあるけれど、ベタつきやすく音のなめらかさ繊細さはあまりない、やっぱりコントラバス用かな?。今のところお店で薦められた Thomastik が気に入っている。いま使用している楽器と同じオーストリア製だからかどうか相性がいい。この松脂を使用して半年になるが、しばらく使ってみようと思っている。
いま届いたイギリスの伝統的なお菓子や
サンドイッチなど軽食のレシピ本
楽しみながらゆっくり見よう〜!

2013年12月6日金曜日

キーホルダー

私が絵本に夢中になるきっかけとなった本の一冊に
レオ・レオニの「フレデリック」がある。寒くて食べ物もなくなる冬のために、
色んな言葉を集めて、まるで詩人になったように皆の心を満たしていく野ねずみの話。
そのフレデリックのキーホルダーを見つけた!
早速、楽器ケースにつけてみる。

はんぶん眠っているようなこの表情がたまらない!

ついでに mさんのケースには花の帽子をかぶった
おしゃれな猫ちゃんのキーホルダーがついている。

偶然、昨日のお話にでてくる動物達とおんなじ〜!(どら猫ではないけれどネ)
よーく見ると、もしかしてあなたは寄り目?
どっちも愛嬌があって見ているだけで癒される〜。

2013年12月5日木曜日

こんなところにあった!

本棚の整理をしていたら、懐かしい童話を発見!いつだったか、いくら探しても見つからなくて、もうないかもしれないと諦めていたのに、本と本の隙間に挟まっていた。
そのころ飼っていた毛足の長いハムスターの”モック”を主人公にして、小学生だった mさんが画を、私が物語を書いた合作品。なくさないようにブログにも残しておこうと思う。

「モックの冒険」

ハムスターのモックは、まいにち "おり" の中でたいくつしていました。
ある日、毎朝お水を取りかえてくれる女の子が "おり" のふたをしめ忘れてしまいました。モックは "おり" の外へ出たことがなかったので、外へ出られると思ってうれしくてドキドキしました。そして日がくれるのを待ちました。やがて夜になり、モックはだいこうぶつのヒマワリのタネをできるだけたくさんほっぺたの中につめて、みんながねしずまってから、そーっと "おり" の外へ出てみました。


シーンとしてもの音ひとつしません。あっちこっち出口をさがしていると、女の子のへやの窓がすこしあいているのが見えました。モックは女の子が起きないように、しずかにかべをよじのぼって、とうとう窓から外ヘ出てしまいました。モックはこれで自由になったと思うとうれしくてうれしくて、ピョンピョンはねました。

そして、さっそく家のまわりをグルグルまわってたんけんしていると、大きなねこにバッタリ会ってしまったのです。そのねこはこの町にすんでいるねこたちのボスで、
名前を "どらねこチョビ" といってみんなにおそれられていました。はなの下がちょびひげのように黒いのでみんなにどらねこチョビとよばれていたのでした。

でも、生まれてはじめてねこを見たモックはいつもはひとりぽっちでさびしかったので、お友だちになりたくて「こんにちは、いっしょにあそぼう!」と声をかけました。
おなかをすかして何日もたべものをたべていないチョビは、とつぜんおそろしい声で
「まるまるとふとったおいしそうなねずみめ、たべてやる〜!や〜お〜!」とさけびながらモックをおいかけてきました。
なにがなんだかわからないままモックは、ただただこわくていっしょうけんめいにげました。バラのとげの中をくぐりぬけ、たかいへいをとびこえて、ずーっとずーっとにげました。

やっとのことでどらねこチョビからにげたモックはつかれはてて、いつのまにか、くさむらでぐっすりとねむってしまいました。気がつくとおひさまが出ていて朝になっていました。
目をさましたモックは、とおりのむこうに見えるすんでいたにわのほうをながめていると、どうしたことでしょう!あのおそろしいチョビがへいによじのぼり、
大きな "かきの木" にぶらさがっていることりの家をのぞきこんでいるではありませんか!

ことりたちを食べようと思ってねらっているのです。モックはことりがあぶない!と思いました。なんとかしてたすけなくっちゃ、、、。
どらねこチョビは長いしっぽをたらし、ことりたちのようすを見ています。
ことりたちはこわくてブルブルふるえています。


モックは『そうだ、あのどらねこチョビの長いしっぽに思いっきりかじりついてやう!』と考えました。モックはゆうきをだしてそーっとちかづいていき、チョビのしっぽにガブリとかみつきました。「ャーオー!いたいよう、いたいよう」とさけびましたが、
「もうことりたちにわるさをしないとあやまるまではなさないよ!」というと
「ごめんね、もうことりさんたちをねらったりしないからゆるしてください」とモックにたのむのでした。

モックはもういいかなと思って、ゆるしてあげることにしました。
それからモックはどらねこチョビを自分をかってくれていた家へつれていき、
女の子にチョビもかってくれるようにたのみました。
そして、チョビもかってもらえることになって、モックもやっぱり "おり" の中がいちばん安全だと思い、また "おり" の中にもどることにしました。
それからは、ときどきは "おり" から出してもらいやさしくなったチョビとなかよくあそぶようになったのです。                                                                 
                                                                                          -おわり-

m さんと創った大切な童話が見つかって嬉しい。宝くじに当たったと思うくらい嬉しい日。
                                 

                                  まだ元気に花をつけてくれている
                                        マーガレットアイビー

2013年12月4日水曜日

いい出会い

関節炎との付き合いは結構長くて10年にはなるだろうか。手外科で評判の先生がいらっしゃるとの情報を得て、秋田の某病院を訪ねた。予約なしの受診だったので当日受け付け番号札をもらうため前日から入った。

、、、とせっかくなので早めに出かけ 友禅工房 ”風” を訪れた。小さなこのお店は着物のほかに、帯留めや財布、かんざし等、品数は多くはないが、趣味の良いものがあって、見るだけでも楽しくて秋田へ行ったときは必ずといっていいほど寄るお店だ。
m さんにお札入れを

店主が京都で直に自分の目で選りすぐった品だけを仕入れ置いている。
以前、 m さんの着物を作って頂いてから親しくお付き合いさせて頂いているが、この日、いつか ”道中着” が欲しい話をしたら、ちょうどお店に眠っている男物の袴用の反物があるけれど、と奥から墨色の素敵なつむぎ地を出してきた。よく見ると、明かりの加減で赤茶や深いグリーンが混じったオシャレな色合いに一目惚れ!どうしよう!店主から、ずっとしまっていたものだからこれで良かったら、と破格値で作って下さるという。思いがけずお願いすることにした。出来上がりが楽しみ。

夕方近く、この9月にオープンしたばかりの秋田県立美術館に行ってみた。あまり期待しないで中へ入ったが、すぐに目に飛び込んでくる螺旋階段は、壁からの支柱や支えがなく自然光が入る三角形を組み合わせたガラス天井、吹き抜けのエントランスが素晴らしいホールだった。
美術館エントランスホール

ここでは、秋田と深い関わりのある「乳白色」の色使いが特徴的な画家で知られる藤田嗣治の絵画を間近で見ることが出来た。この画家の描く子供の小悪魔的な吊り上がった目、その表情が印象的で気になっていた画家ではあったが、たまたま入ったこの美術館で出会うとは、、、。間近に見ると博多人形や歌舞伎の白塗りのような日本古来の白色を意識したような透明感さえ感じられる肌色に引きつけられる。きっとヨーロッパの人にはこんな色が新鮮に映ったのでしょうね。
「グルメ」
長い間パリに暮らしたこの画家が描く、100年前ののどかなアルザスの風景や南フランスの海岸など(ハガキ)見て100年前に思いを馳せ、妄想の世界に浸る、、、。この画家の持っている感性に惹かれる。なんかいいなー!すきだなー。収穫ある一日だった。

美術館前のイルミネーション

美味しかった稲庭うどんのお店のステンドグラス

ところで病院はと言えば、これも良い先生に巡り会えた。はじめて ”いくつか” の治療方法を提示して下さったからだ。基本的には今までと治療はあまり変わらないけれど、前向きになれるような説明、応対で信頼出来る。『まだ大丈夫でしょう。』と行って頂いて少しは気持ちが楽になった。帰宅して秋田での出来事を mさんに話したら、遊び目的のついでに病院に行ったって感じがする〜。と言われてしまった。 f さんお勧めのスカイレストランでの楽しい食事、秋田の夜景を眺めながらの中華は美味しかったマンゾク〜。いい時間を過ごして無事に帰宅した。


左手薬指の第2関節の軟骨が内側に少し出っ張っている。
新しい治療も試みられているようで期待しよう。

車窓から見える「大曲」付近

2013年11月27日水曜日

みのむしのバッグ

幼い頃、いつも茶の間で縫い物をしていた祖母のお針かごをいじって遊ぶのが好きだった。色とりどりの糸やまち針、貝ボタン、たくさんの布切れは私のとって玉手箱のように見えた。時々、祖母のようにスイスイ縫ってみたくて、浴衣や着物の余り布をもらって、ただ、ぐし縫いしてみたり、、、。そんな環境で育ったからか、下手ながら手を使って何かを作ったり、形にすることが面白くそんなことが好きな人間に育ったのかもしれない。


少し前のブログに刺繍の巾着バッグのことを書いたので、ついでに5、6年前に作ったビーズバッグのことを書こう。このミノムシのような小さなバッグは、実家に帰省中、これもまた「ミ○ス」の ” 今月の手芸のページ " で見つけたもの。このときも一目見て、作りたい病にかかってしまった。寝不足になりながら2つ作り、一つは母に、一つは自分用に。

裏側もビーズ

『ビーズがたくさんついてて綺麗だけれどけっこう重たいね。』と使いづらかったのか、それでも大事に引き出しに入れては出して、何度も眺め楽しんでくれていたらしい。
確かにちょっと重いのであまり実用性はないけれど、ハンカチやティッシュのような軽いものを入れてポーチ代わりに時々バッグに入れて使っている。でも、すきだなーこのバッグ!

2013年11月26日火曜日

ふくら雀

今月から「炉」になってお点前も風炉のときとは少し勝手が違って戸惑っている。久しぶりの着物でのお点前。こぼしに袖が入りそうになったり、お袱紗のしまい場所が洋服でなれてしまっているので、普段から着物でお稽古しておかないといざという時にちゃんと出来ないというのが良くわかった。今日は、寒くなってきたこの時期に羽を膨らませた可愛らしい「ふくら雀」が描かれたお茶碗で頂いた。

4面に四季の花が描かれた一年を通して使える
清水焼の水差し

 美味しかったお濃い茶

珍しいコミカルなふくら雀のお茶碗
落ち着ける時間、、、。

2013年11月21日木曜日

ぐるぐると、、、。

寂しくなった庭に、シルバーリーフが元気に残っていた。
ちょうどバラの誘因で使い古した針金にぐるぐる巻き付けてリースにしたら良いかも!
針金を輪にしてクリスマスのジャムの蓋についていた紙リボンを飾ってみた。
ん〜ん!ちょっといいかも〜!


これなら玄関に飾ってクリスマスの雰囲気も出るし、
まんいち風で飛ばされたり壊れたりしても惜しくない。

2013年11月19日火曜日

2代目の巾着

二十歳の夏休み、何が原因だったか忘れてしまったくらいだから、
きっと些細なことだったのでしょう。母と喧嘩してしまった。
顔を合わせたくなくて自分の部屋に閉じこもり暇な時間を過ごすのだが、
な〜んにもすることがないし、つまらないし
母が毎月とっていた確か秋号の「ミ○ス」を何気なくパラパラめくって見ていたら
オシャレな刺繍の巾着の写真が目に止まった。

この刺繍を見るたびに
母と喧嘩したときのことを思い出す。

深い紺地のベッチン素材に草花が絡み合った美しいフランス刺しゅうの巾着バッグ。
もう作りたくて作りたくて母との喧嘩もどこへやら。すぐさま材料を揃え、
2日間、夜中もかかって部屋に閉じこもり仕上げた。
そのときの母はまだ私がプンプンしていて部屋から出て来ないと思っていたらしい。
私はあまり器用なほうではないので、よく見ると一つ一つの花の形が「いびつ」で
綺麗ではないけれど、自分ではとても気に入って、結婚してからも松脂やミュート、
筆記用具等、楽器のお供として長いこと使っていた。

雑誌に載っていたバッグには上部の真ん中に
大きな四角い無色のガラスのブローチが付けられていて
とても素敵だったのを覚えている。

その後、ぼろぼろになってきて捨てるに捨てられずタンスの小引き出しに
ずっとしまっておいたが、あるとき思い切って刺繍の部分だけを切り取って
額にいれ自室に飾っていた。
その額を見るたびにいつかこのオシャレな巾着をもう一度作ってみたいと思い、
 m さんが中学生のころだったから今から10数年前になるが再び作った。
作りながらも母のこと思い出していた。

思えば随分わがまま放題だった私は、なんでも中途半端でたまにそのことで
叱られたこともあったけれど、したいと思ったことはいつも自由にさせてくれたように思う。
今この2代目の巾着はお財布やハンカチ等入れて、近所のスーパーや
近くへ出かけるとき等に持ち歩いているいまだにお気に入りのバッグなのである。


2013年11月14日木曜日

嬉しい!

コンサートも何とか無事に終わり、一息。きのう、反省会及び会計報告で集まった。『お昼用意しておきまーす』と簡単に ”きつねうどん” を作っただけだったのに、仲間から素敵なブーケを頂いた。エビで鯛?お花のプレゼントが一番嬉しい!ありがとう〜!

毎年のことだけどコンサートを目指してそこにもっていくまでには本当にいろんなことが起きるけれど、それも終わってみるとやっぱりやって良かった!と思えるのだからやめられない。

優しい色合いのブーケ ありがとう!

個人的な感想としては、演奏する側や聴く側の個人的な好み、そのときの体調や気分によって感じ方が随分違ってくるように思う。自分ではまぁまぁと思っても酷評されたり、上手くいかなかったと思っても良かったと言われたりすることがある。つまり、人によって感じかたが違うので、結局のところ自分を信じるしかないということ。

コンサートを聴きに行ってそのときの感想を言い合ったりするけれど、個人差があるのだから言葉にしてしまうのは嘘っぽく感じてしまう。せっかく聴くのだからその時間は出来るだけ楽しく過ごして、自分自身の気持ちの中でひっそり余韻に浸って帰るのが一番。
どうせなら、気持ちよく過ごしたほうが素敵だと思うのだ!



2013年10月2日水曜日

穏やかな

2年ぶりの京都

三千院
この本堂に安置されている極楽阿弥陀如来像は私の好きな像のひとつだ。
穏やかな気持ちになれる優しい顔をしている。
じっと見ていると、いつかその時が来ても安心して
あちらの世界に連れてってくれそうに思えてくる。

深い森のような三千院の庭に差し込む木漏れ日がきれいだった。

閉館まぎわに入った宝泉院では
額縁庭園を眺めながら美味しいお抹茶を頂く。
ここも大好き!
 高台寺の田舎風のお茶室
ねねさんもここでお茶を点てたのかしら?

高台寺を下った角の家に
秋色になった南天の実がついていた。

 知恩院
現存する日本の寺院の三門のなかで最大の門
あまりの大きさに圧倒された。
ここの阿弥陀堂の宝冠釈迦如来像も穏やかないいお顔だった。

詩仙堂
今回初めて訪れた詩仙堂は懐かしい気持ちにさせてくれる心地よい場所だった。
しばらくこの「詩仙の間」に座り、ししおどしの音を聞きながら
ゆっくり過ごした。(本当は横になってみたかったけれど、、、)
ツツジの咲くころもう一度来てみたいなー。
 庭からみた詩仙堂
晴れた日の夜、茅(すすきだと思ったら)と月と山荘が
まるで一枚の絵のように美しく見えるのだと、
庭の手入れをしている方が話しているが聞こえた。
詩仙堂、、、、落ち着く、、、癒されるなー!

行くと必ず寄る宮脇扇子

先斗町
川床で京野菜のイタリアンを満喫!
夜風が心地よかった!

この夏、いろんなところへ行ってみて、それぞれの旅先で出会った人とのちょっとした
ふれあいやその土地の空気感、言葉、食べ物、風景など心の栄養を
たっぷり貰えたひと夏だった。やっと涼しくなってきて、いよいよ芸術文化の秋!
じっくり気持ちも落ち着けて練習できるかな?

また、せっせとマイレージをためよう!

おまけ
昨晩、可笑しい夢を見た。関西へ旅行したからか、場所は大阪の”バッハ何とかセンター”というところで、以前うちに来ていた t 君が知らない先生にチェロのレッスンを受けている夢。しかもモーツァルトのチェロコンチェルトなんてないのに弾いているのだ。その先生はこの弓は金属に変えた方がもっといい音になるなんて変なこと言ったり。レッスンを聞いていた私は部屋の中をただウロウロしているところで目が覚めた。なんでこんな夢をみたのかなー?