2024年11月20日水曜日

フレデリック

 詩人で翻訳家の谷川俊太郎さんの訃報が飛び込んできた。

18歳の誕生日に友人からプレゼントされた絵本「花さき山」
滝平次郎さんの切り絵が印象的なこの本がきっかけで
絵本や童話に興味を持つようになった。
良いことをするたびに心の中に美しい花が咲いていくお話。

フレデリックの最後のシーン
そして、本屋さんで最初に手にした絵本が、レオ・レオニの「フレデリック」
この絵本の翻訳が谷川俊太郎さんだった。
なんて愛嬌のある可愛らしい野ネズミさん!この絵本も切り絵とちぎり絵の本でした。

野ネズミたちは冬のために食糧集めに忙しく働く中、
フレデリックだけは働かずいつも半分眠っているみたいだった。
やがて冬が来て、だんだん食糧がなくなり、お喋りする気も無くなってきた時、
皆はフレデリックに尋ねた。君は何を集めたのかと、、、
するとフレデリックはまるで舞台俳優のように暖かかった季節の間に集めた
お日様の光や色、赤いけしの花、黄色い麦のことなどの話をし始める。
聞いていた仲間の野ねずみたちは次第に心が温かくなっていくのを感じるというお話。

文の終わりに主語がくる倒置法的な訳が魅力だった。この絵本の最後にフレデリックが言った言葉、働かなかったように見えた理由を話し終えたフレデリックは『そういうわけさ!』で締めくくっている。そのキュートな言葉遣いも好きだった。

それから、一冊づつ買い集め、全作品の英訳本のほか手元に5冊あるが「スイミー」や「シオドアともの言うキノコ」などの絵本は孫ちゃんのところに行ってしまった。
次はどうなるの?と聞いていている子供たちがワクワクするような谷川さんの訳

「シオドアと、、、」はキノコが発する『クィルプ!』と言う言葉にミケッレさん面白がってよく真似してましたね!『スイミー』大きなお魚に見えるように小さなお魚が協力するお話も面白い。全て倒置法的な谷川さんの素敵な訳、大好きでした、、、、空の向こうでも素敵な詩をつくりつづけてくださいね。
祈り

友人からお手製のマイヤーレモンを使ったレモンピールを頂いた。
ほんのり苦味のある大人のピールはお茶請けにピッタリ!

マイヤーレモンの蜂蜜漬けもいただきました。美しく並んだレモンはいかにも美味しそう!
いや、美味しいに決まってる!
そして、これはゆっくり頂くとしましょう!
kさ〜ん、ありがとう!

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