2021年5月10日月曜日

プーランク


前庭の利休梅が咲き始めた。


お稽古に来ている方から株分けしていただいた利休梅は今年でちょうど10年。
元気に育っている。

久しぶりにCDでプーランクのピアノコンチェルトを聴いて過ごした。シャルル:デュトワ指揮、フィルハーモニア管弦楽団、プーランクを得意としているパスカル:ロジェのピアノ。

いきなり優雅で魅力的なピアノのソロから始まるメロディーはまるで映画音楽を聴いているようで、当たり前だけれど古典派やロマン派のかっちりした作風とは全く別もの。ピアノのロジェがオケとのやりとりを楽しんで弾いている様子が目に浮かぶようでこちらまで楽しくなる。終楽章に至っては、悪く言えば寄せ集めのロンド。ん?どこかで聴いたことがあるような?と思ったらフォスターやオッフェンバックのメロディーがちょこっと顔を出す。こういうプーランクの遊び心が好きだなー。全体としておしゃれな音の響きがプーランクらしくて大好きな曲だ。

この曲に出会ったのは高校生の頃、レコード鑑賞で聴いたのが最初だった。すぐにレコードを注文して、下宿先の部屋でポータブルのレコードプレーヤーでなんども聴いたものだ。赤いエンジェルレコードのLP版だった。今はもうそのレコードはどこにいってしまったかわからないが、今でもその時の鳥肌が立つような感覚は覚えている。

最近、インターネットやテレビの映像で見たり聴いたりすることが多くなって、レコードやCDは前ほど聴かなくなってしまったけれど、またじっくり聴き直してみようかな。

パスカルロジェの演奏(1楽章)
古い録音だけれどテンポ感がすごくいい。

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