2015年4月16日木曜日

満開


近所の中学校裏門の桜がほぼ満開。

日当たりの良い場所ではもう若葉も出てきて

この季節になると思い出すのが小学2年の桜の枝折事件こと。学校の帰り道は決まって図書室の脇から裏手の道に出て帰るのが常だった。学校の裏道はやっと人がすれ違えるくらいの細く起伏のある道だった。小豆工場を通り過ぎ、その先には菜の花畑が広がっていて背丈ほどもある菜の花畑を小さかった私は漕いで歩いた。お天気の日などは眩いほどの黄色い花の中を歩くのはまるで天国にでもいるような幸せな気分になれた。その時の菜の花の匂いは今でも強烈に残っている。畑を過ぎると今度は山側の杉木立のなかに墓場があって、下校時間が夕方になったときは怖くて急ぎ足で通り過ぎた。

その日はたまたま家の向かいに住んでいた同級生のやんちゃな Nくんと、このお墓のあたりで一緒になったのだ。Nくんは道から逸れて緩い坂になっているよその家の庭をいっきに下って、その家の門を抜けて踏切に出る近道を行こうと言い出した。N 君はもう駆け出していた。すぐに私も後を追いかけると、一本の まださほど大きくない桜の木が満開になっていた。ポキッ!と小枝を折って坂を下るNくん。とっさにつられて私も小枝をポキッ!足の速いN君はさっーと踏切を渡って行ってしまって、もたもたしていた私は踏切で遮断機が降りてしまい、後ろから追いかけてきたその家のおばさんに抑えられてしまい泣き出しそうになった。あとで Nくんのお母さんと母が一緒にあやまりに行ってくれて一件落着。あ〜、今思い出してもドキドキしてくるお話。桜の季節になると思い出すちょっと苦い思い出。

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