2019年11月4日月曜日

旅のお話4

9月3日
3日目 小雨 18℃

昨日の暖かさとうって変わって、朝から小雨模様で肌寒い。
傘をさしてホテルを出発。
ウィーン西駅から30 分ごとに出ている便利なWest bahn 鉄道でリンツへ向かう。
今回の旅のメイン、アンスフェルデンにあるブルックナーの生家を訪ねる
こととリンツのザンクトフローリアンでのオルガンコンサートを聴くこと。


リンツの駅前から時間の無駄を考えてタクシーでアンスフェルデンへ向かう。
タクシーの運転手さんはアンスフェルデンは行ったことがないから住所を教えて
と言われ、ちょっと慌てる。



リンツから南へ15キロ行ったところにアンスフェルデンという小さな村があった。タクシーを待たせて小雨の中とりあえず生家に隣接している小さな教会へ


教会入り口のわきにアントン・ブルックナーと同じ名前の
お父さんのお墓があった。


中に入るとドアの横にブルックナーの出生証明書がかかってあった。
この村の中央の小高い丘の上に建つ教会の石段の下の家に1824年9月4日、アントンブルックナーは生まれた。お父さんはこの村の学校の先生で11人の子沢山という家庭で生活は大変だったようだ。父の死後この地を去ることになり、長男だったアントンだけザンクト・フローリアン修道院の聖歌隊に入り修道院で育つことになる。その環境がブルックナーにとってのちに大きな影響を与えることになった。

週末しか開いていない生家はスケジュールの都合で見ることはできなかったが、彼の生まれた小部屋にはブロンズ像があるだけらしい。でもここまで来ると聖地を訪れたという感動がこみ上げてくると同時にミケッレさんがこんな小さな村まで訪ねていたことを思うと胸が熱くなった。
雨の中、寒さとタクシーを待たせているのとで、わずか15分の滞在だったが、私たちがここまで来られたというだけで充分だった。

アンスフェルデンをあとに小雨の中をタクシーでザンクトフローリアンへ


門をくぐるとブルックナーおじさんのオブジェがお出迎え

2時30分 pm からの大聖堂でのオルガンコンサートまで少し時間があるので修道院のガイドツァーで見学。

広々したマルモアザール(大理石の間)




一万冊はあるという図書室は圧巻!


最後に大聖堂地下に眠るブルックナーの石柩を見て終了。
ガイドツァーでなければ入れない修道院の中は、静かでしかも壮麗で
見応えのあるものでした。以前も見学したはずなのにあまり記憶にない、、、

思いのほか見学に時間がかかり、コンサートまであまり時間がなかったけれど、
今食べておかないと夜まで持たないからと修道院のレストランで簡単なスープを注文。
でも、こんな時に限って時間がかかる〜😓

ブルックナーが特に気に入っていた、ブルックナーオルガンと言われるパイプオルガン。

プログラム
メンデルスゾーン:ソナタ0p.65 Nr.2 アレグロ・マエストーソ・ヴィヴァーチェ
ブクステフーデ:BuxWV208
エトリンガー:即興演奏
ブルックナー:プレリュード C-dur WAB129←クリック
バッハ:トッカータとフーガ

オルガン:アンドレアス・エトリンガー

温かく、柔らかな音色に包まれるようなオルガンの響き、確かにブルックナーのシンフォニーの響きがこの大聖堂の音響に由来すると言われているのがわかる気がした。貴重な経験でした。しばらく余韻に浸りながら、みんな大満足!

おまけ:トッカータとフーガは有名過ぎて、ある意味手垢のついた音楽と思っていたが、
演奏者のセンスなのか全く別の音楽だった。曲芸的なテンポではなく、あくまで品良く、中間音の響きをさりげなく表に出すことでこんなにも魅力的な曲だったとは!
素晴らしい演奏でした!


修道院の門を出ると予約のタクシーが待っていた。


リンツから終点ウィーン西駅へ無事に戻り、
事前に調べた駅近くの四川料理のレストランへ直行。

今日は小雨だったことと遠出をしたこともあってすこし疲れました。

まずは青島ビールでカンパーイ!とりあえずクラゲの酢の物、次に青椒肉絲、麻婆豆腐を注文、、、もともと辛いのは大好きだけれど、今まで食べたことがないくらい辛かったのと味の濃いのにはびっくり‼️
きっと何かの間違いでお味噌の塊を入れちゃったんじゃないの?と思えるほど凄かった!なのに店主のおじさん、お客さんで来た人の2、3歳の女の子を抱っこしてあやしながら、『美味しいでしょ!』と自信満々で聞いてきたのにはあまりにも堂々としていたので、思わず吹き出しそうになった。能天気な中国人のおじさんでした。

ゆっくりお風呂に入って休みま〜す。

2019年11月1日金曜日

旅のお話3

9月2日
2日目 晴れ 26 ℃

今日はブルックナーがミサでオルガンを弾いていたクロスターノイブルク修道院、カーレンベルクの丘、ハイリゲンシュタットを巡る。



ホテルの朝食
k kマリアテレジアホテルは交通の便もよく、清潔感があり、
スタッフの感じもいいし、何よりも朝食が充実しているので、
ずっとこのホテルを使っている。


ハイリゲンシュタット駅からクロスターノイブルクまで OBBで10分くらい


駅を降りると丘の上に修道院が見える。
ウィーンの北の郊外にあるクロスターノイブルクは修道院を中心にできた門前町。
のんびり修道院まで歩く


オルガニストでもあったブルックナーは日曜日の礼拝堂で執り行われるミサでオルガンを弾いていた。また、こののんびりした町を気に入っていて度々訪れていたらしい。
以前ここに来た時、広い芝生の裏庭から見えるドナウ川の景色が素晴らしかったが、今回その庭一面に砂利が敷かれていて庭に入ることもできず、すっかり印象が変わってしまった。ここには15、6世紀の貴重な楽譜印刷が収めてあるらしいが、前回も今回も係りの人に聞いてわからなかった。


大きすぎて全景が収まらない

この日はミサがなくお御堂には入れないので柵越しに写真を撮った。後ろのパイプオルガンは見ることができなかったが、オルガンは1630年ごろに納められ、その後改修されて重厚で柔らかい音色のオルガンになったそうだ。いつか聴いて見たいな。


中の柱にブルックナーの肖像画が見える。


歴史を感じさせる御堂入り口の鉄のドア


昔からワインの生産地として有名なこの町は修道院内にも
ワイン醸造所や展示物があって見学ができる。


歴代司教の豪華な冠や書物



 
スプーンやフォークで造られたユニークな玉座?

お腹もすいてきたので修道院内のレストランで食事をした。

クセがなく何杯でもいけそうなくらい美味しい!


ミケッレさんが大好きだったコルドンブルー
みんなでシェアしていただきました。


野菜やヌードル入りのコンソメスープとウィーンの郷土料理シュニッツェル

クロスターノイブルクの駅前から運良くカーレンベルク行きのバスに乗り、沢山ホイリゲのあるグリンツィングを通りコベンツルの展望台を過ぎ、カーレンベルクの丘に到着

雲行きが怪しくなってきたけれど、降られる前にこの景色が見れてよかった。
ドナウ川とウィーンの街が良く見える。

葡萄畑の広がるこの丘に昔は電車が通っていたらしい。


カーレンベルクの丘では地元でワインを造って屋台を出しているおじさんがいる。発酵途中のシュトルムが出まわるのは秋だからまだ出ていないだろうと思っていたらカウンターにそれらしいビンが並んでいました。うれしい〜💕

ここは他のどこよりもいつも早いけれど、この時期にいただくのは初めてでした。おじさんはテーブルに来て、必ず『どうだ、美味しいだろう』とニコニコ顔で聞いてくる。夏の終わりのシュトルムは美味しかった!

バスでハイリゲンシュタットへ戻り、

ベートーヴェンの遺書の家
今まで館の事務所だったところがお土産物のショップになっていた。
入り口前の道には大きなト音記号の目印、
部屋の中も綺麗すぎて、昔の面影を想像できないくらい。
「東アジア系」の人で溢れ、あちこち触ってマナーの悪さが気になるし、、、
本当にがっかり、、、


遺書の家の通りにあるホイリゲ(居酒屋)
ハイリゲンシュタットやグリンツィングに点在するホイリゲでは新酒を飲ませてくれる。そして日本の酒蔵のように軒先には営業中の杉の束が吊るしてある。

ベートーヴェンの散歩道

後ろに手を組みベートーヴェンになりきって散歩?

ぶどう畑を目指して歩く。私の大好きな通り


目の前にブドウ畑が広がって来る

待ち合わせ場所だったマイヤーの隣にある小さな教会

昔のハイリゲンシュタット
タイムマシンがあったらこの時代に行って見たいな〜

夕方、プファール広場にあるホイリゲ、マイヤーでひとやすみ
引っ越し好きのベートーヴェンはここにも住んで第9の作曲をしていた。

いつか入ってみたい雰囲気のあるレストラン


この日も実りある一日でした。