2025年8月22日金曜日

マイブーム


週末の冷蔵庫はほぼ空っぽ。お昼はありもので澄ませることに。
鯖の味噌煮缶詰、ほうれん草の胡麻和え、昆布の佃煮、半分残ったお豆腐で揚げ出し、卵焼きとしじみのインスタントスープにお味噌を足してしお味噌汁風に。色がないけれど、まあこんなものでしょう。

キッチンにいるのは子供の頃から好き。「味見担当係」と称して祖母の邪魔をしながら祖母の作るのを見ているのが大好きだった。

下手でもないけど上手でもない、ただ何か作り、器を選んで盛り付けしてその出来上がりに満足している自分がいる。アーウーと言葉にならない言葉を言いながら、ヨボヨボのおばあちゃんになってもキッチンに立っているのだろうな。

デザートは数日前にTVで見たババロアを朝に作ってみた。番組ではスイカのシャーベットが乗っていたけれどないので、昨日冷凍していた頂き物のイチジクを半解凍してシャーベットの代わりに乗せてみたら、思った通りすごくいい食感!実はいちじくの中途半端な食感があまり好きではない、でもこれはイケる!!もちろんババロアも結構簡単にできたしマンゾク、マンゾク!!自己満足〜

最近、私の中ではシューベルトブーム。毎日のように聴いている。ヴァイオリンソナタから始まって、シンフォニー、チェロソナタ、今日はピアノ曲とピアノトリオ1番と2番を聴く。
以前ピアノトリオで演奏してみたいと思ったこともあったが、難しいので諦めたことがあった。
今は亡きN響の林さんが話していた。簡単に見えてとても弾きにくいから、できれば避けたい作曲家だと。本当にそうなのだ、ピアノならこともなく簡単に演奏できるところ、楽譜上ではなんでもない音型の繰り返しが、とても弾きにくかったりするのだ。わかりやすいメロディーと音数が少なめだから人に聴かせるには難しいのがシューベルト。

かつて亡き義父が大好きなピアノ5重奏曲「鱒」をリクエストされたことを思い出した。そんなこんなでいつの間にか時が過ぎてしまった、、、ゴメンナサイ!


昔はこうして普通に家庭に音楽があったのですね。
左端はシューベルトさんに似ている、、、(Webからお借りしました)
この画欲しい。


有名な楽興の時の第6番(pf:アルフレード・ブレンデル)はじっと耳を傾けて聴いていると涙が出そうになるくらい美しい。以前ウィーンのムジークフェラインでチェリストのソル・ガベッタさんの素晴らしい演奏でハイドンのチェロコンチェルトを聴いたことがあった。
ピアノトリオではどんな演奏しているだろうとYouTubeでシューベルトの2番を聴いてみた。三人のバランスが良く、溌剌とした演奏。当たり前だけど何でもなく、いとも簡単そうに弾いている。極端な抑揚もなくあくまでも自然なテンポ感、シューベルトの優しさが伝わってくるようだ。

31歳で亡くなるなんてあまりにも短い生涯、生きている間は報われなかったシューベルト。ウィーンのカニジウス通りにあるシューベルトの家で見た壊れたメガネがいつまでも脳裏から離れない、、、

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