2024年3月26日火曜日

ポリーニ

 23日、ピアニストのマウリツィオ・ポリーニさんが83歳で亡くなった。大好きなピアニストだったからとても残念だ。

午後、ポリーニを聴いて過ごす。
アバドとポリーニはとても相性が良かったと見えて、1970年からベルリンフィルに定期的に客演している。今日は2011年の演奏でモーツァルトのピアノコンチェルト17番を聴く。モーツァルトのシンプルな楽譜から彼が何を意図して作曲したのかなんて、ポリーニにかかるとそんなことを考えなくても素直に音楽が耳に入ってくる。音色の美しさ、心地よいテンポ感、特に3楽章の管楽器とのやりとりは見ていても楽しい。時々歌いながら弾いている声が聞こえるが、歌うと言うことを教えてくれたピアニストでもある。

ショパンのピアノコンチェルト1番も聴いてみた。ショパンは弦楽器にとってはちょっと縁遠い。ショパンのオーケストレーションは動きの少ない長い音符と和音の移動が多くオケにとっては物足りないかんじ。でもこれがアバドの手にかかるととても魅力的なのだ。淡い色合いが移りゆくような水彩画を見ているような音の柔らかさ。オケとピアニストとの一体感。ポリーニの特に右手を浮き立たせるような左手のリズムや響かせかたに耳がいってしまう。品があって本当に魅力的な演奏だ。
もうポリーニの演奏が聴けないと思うととても残念だ。今週はポリーニをたくさん聴いて故人を偲ぶことにしよう。

友人から送られてきた旅の最後のスナップ

美味しそうなチーズの数々
フランス、スペインの街並み、マルシェ、コンサート、美術館 などなど、
送られてくる写真とともに私も一緒に旅した気分でした。
k さ〜ん、ありがとうございました!楽しかった〜

気をつけて帰ってきてね〜。

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