2021年10月8日金曜日

大好きな部屋


朝のヒンヤリの空気、高くなってきた空、季節は少しづつ動いている。 
昨日は初めての整体体験。体の中心位置が左側に少しずれて歪んでいた。30分ほどの施術で中心位置が改善され、体もほぐれて軽くなりました。

 整体から帰宅して、インターネットラジオでメンデルスゾーンサイトを聴いて過ごす。

メンデルスゾーンがゲバントハウス管弦楽団の指揮者に任命された時期に住んでいた
ライプツィッヒにある家。作曲していたこの部屋は小さいけれど
とても居心地の良い私の好きな部屋の一つ。

ラジオをつけたら、たまたま8重奏が聴こえてきた。あ〜懐かしい。思い出すのが終楽章の第2チェロ。チェロといえば人間の声に近い音域、豊かな艶のある音色、癒しの楽器というイメージだが、時には力強いくメロディーにならないような、まるで宮沢賢治のセロ弾きのゴーシュが下手なチェロをゴリゴリ鳴らすようなと言ったらメンデルスゾーンに失礼かもしれないけれど、そんなメロディが出てくるのがメンデルスゾーンの8重奏の終楽章。いきなり第2チェロのすごい音から始まる。初めて聴いた人はゴリゴリとメロディにならないようなデタラメな音に聴こえるかもしれない、と言ったらちょっと大げさかな?
*(ゴーシュを調べると仏語で不器用とか歪んだという意味とあったがゴーシュとはよくつけたものだ)

アランギルバートと大友直人によって2001年に創設された国際教育音楽祭から
メンデルスゾーンの弦楽8重奏曲(終楽章は27分あたり)

早熟だったメンデルスゾーン16歳の時の記念碑的な作品。彼は生涯この曲を愛していたそうだ。私自身、指の関節炎のため2017年を最後にステージで演奏することをやめてしまったが、その時に弾いたのがこの8重奏曲(2nd vc)だった。その「ゴリゴリ音」担当!これで最後だと思ったら楽しく弾いて終わりたいと思い、緊張もなく自由に楽しく弾いた記憶だけが残っている。いつものことだが、会場からはミケッレさんの真っ先に拍手をしてくれているのがすぐにわかった。本当に優しい人だった、、、
いつかまた大好きなメンデルスゾーンの「あの部屋」を訪ねたいなぁ。

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