お願いしていた仕立て直しの着物が出来上がってきた。
母は黒留袖は裾模様がどれも同じように見えてあまり個性が感じられないのと少し野暮ったく見えるのが好きではないと、嫁ぐとき親族などの結婚式の礼装用として紺のサックドレスと色留袖を持たせられた。だから黒留袖は持っていない。
義母の黒留袖
簡略化されたブルーと金色の二羽の向い鶴がモダンでステキ!
左右交互に配された松の枝が
直線的な着物のシルエットに動きを与えてとても魅力的。
黒留袖は確かに少し暗いイメージがあって私も好きではなかったけれど、
義母の黒留袖姿を見た時イメージが変わった。
もともと着物の似合う女性だったというのもあるけれど、
この着物に描かれた単純化された松の図柄が強く印象に残っていた。
キンキラしていない大ぶりの松やその色、形、全体のバランスが良くて好きだった。
相当古いものだけれど、いつか着る時のために
洗い張りをして仕立て直してもらった。
ところどころ金箔が薄くなっているものの、
現代のものとはまた違った、時を経た重みを感じる。
これから私の宝物として大切にしていきたい一枚である。
手持ちの西陣の帯と合わせてみたら結構いい感じ。
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