朝から雨が降ったり止んだりの時雨模様。
お茶のお稽古も炉になって冬のしつらえになり、
釜のお湯がシュンシュン沸く音を聞きながら頂くお茶は格別。
お稽古の部屋から見える庭も落ち葉で地面が埋め尽くされてキレイ!
やっぱりお茶は寒い季節の方が風情がある。
ピン”ボケ” の ”ぼけ”の実 〜
縁側の箱の上に木瓜の実を見つける。以前は義母がよくこの時期に木瓜酒やカリン酒を作っていたことを思い出した。茶懐石の時に頂いたこの果実酒の美味しかったこと!
夏の朝早くに開く朝茶や冬の寒い炉の時期に行う夜咄を自宅で開いていた義母。手伝いをするのは大変なことだったけれど、それ以上に楽しいものだった。お懐石の献立やお道具取り合わせを考えたり、まだ慣れない私にも八寸にのせるの海の物など作らせてもらったり、とてもいい経験だった。一番の思い出は風炉のウロコ灰を作らせてもらったこと。こんな経験は義母でなければさせてもらえない貴重な体験。『灰はたっぷり入れてね、ウロコを作るときは電話帳の厚さがちょうどいい硬さになるから』と事前に実験したのでしょう。何をするのも間に合わせはしなかった、常に手間を惜しまず実行する人だった。子供だった m さんもたまにお運びのお手伝いをさせてもらい、みんなにちやほやされるのが嬉しくて、お運びをするのが大好きだった。懐かしいなー。今ではその時の経験が私の大切な財産となっている。
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