ジャズピアニストでもあるグルダの演奏は伸び伸びしていて気持ちがいい!モーツァルトが好きすぎて、グルダ本人はモーツアルトの命日に死にたいと言ったとか、、、
そう言えば、指揮者といえばプーチンと親しい友人でもあるロシア出身の指揮者のヴァレリー・ゲルギエフは2022年2月にニューヨークのカーネギーホールで開催される予定のコンサートが急遽キャンセルになり、その後、世界各地でのコンサートが相次いでキャンセル。未だに干された状態。反対にロシア人の父、ウクライナ人を母に持つ同じロシア出身の指揮者キリル・ペトレンコは、開戦直後すぐに戦争反対の声明を発表し、そのためのコンサートを開催し、ベルリンフィルで活動を続けている。
さて、アバドがヨーロッパツァーを行なった1996年、サンクトペテルブルク・マリンスキー劇場のコンサートから「ロミオとジュリエット」アバド指揮、オケはもちろんベルリンフィル。アバドの指揮は派手さはなく、ぱっと見はわかりにくいが、じっと見ているとうまく言えないけれど、惹きつけるものがあって『なんか凄いんじゃない!』と思えてくる。
個性的なグルダとオーケストラの間で指揮するには両方に信頼されていないとなかなかまとまらないだろうなぁと感じた。改めて聴くとグルダの個性がギュッと詰まった優しさを感じる魅力的な演奏だった。
今朝は敢えてロシアの作曲家プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」をベルリンフィルのネット配信で聴いてみた。プロコフィエフの生きた時代もまた同じように戦争や革命に翻弄された芸術家は多く、プロコフィエフもロシア革命直後には日本を経由してアメリカ、そしてパリに渡った。
今戦時下にあるロシア、ウクライナの戦争が一日も早く終結し、平和な世の中が戻ってきてほしいと願うばかり、、、同じ過ちを繰り返す人間はなんて愚かな生き物なのだろう。
1996年、サンクトペテルブルク劇場でのコンサート
安永さんがコンマスをしていた時代、ヴィオラトップにはクリストさんの顔も見える、今やおじさん?になってしまったアラン・ドロンそっくりなフルートのパユのハンサムなこと!もちろんアバドもみんな若〜い!
さて、アバドがヨーロッパツァーを行なった1996年、サンクトペテルブルク・マリンスキー劇場のコンサートから「ロミオとジュリエット」アバド指揮、オケはもちろんベルリンフィル。アバドの指揮は派手さはなく、ぱっと見はわかりにくいが、じっと見ているとうまく言えないけれど、惹きつけるものがあって『なんか凄いんじゃない!』と思えてくる。
テンポの微妙な動き、変わり目の指示や絶妙な音の引きぐあい、そしてオケに対して変なプレッシャーを与えていないところなど本当に凄いの一言。とあくまで私個人の感想。80歳で亡くなったアバドが残した音源がいつでもこうして聴けるのは本当に幸せなことだ。
ついでに、、、
グルダがアンコールでよく演奏していた自身の作曲「アリア」
とにかく音色が美しい!時々グルダの歌う声が聞こえる?
奇しくも明日は義父の誕生日。午後は音楽好きの父にCDでも探してみようかしら!
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