2021年8月21日土曜日

いつか再び、、、

コロナの影響でコンサートができなくなったり、お店を辞めざるを得なくなったりと世の中でいろんなことが起きている。

奥沢の閑静な住宅地にある小高い丘の樹木に囲まれたレストラン、「ラ・ビュット・ボワゼ」は門から階段を上がって行くとエントランスでスタッフの方達が出迎えてくれる。

その大好きだった「ラ・ビュット・ボワゼ」もコロナのあおりを受けて、昨年お店を閉めて1年が過ぎた。自由が丘駅から歩いて10分くらいのところにある戦後間もなく建てられた日本家屋のフレンチレストラン。終わりの頃はランチメニューがフルコースだけの時もあり、その日のメニューによっては普通だったことも、、、

雰囲気のある玄関ロビー
ミケッレさん、mさん、友人たち、幾度となく出かけた。フレンチレストランは数あれど、森重さんという広島出身のシェフの作る料理は食材にこだわった、独創的な創作フレンチ。フレンチといえば大体メニューは決まっているけれど、ここは全く違っていた。

待合の部屋
テーブルにはセンスの良いお花が置かれ、心地よい待ち時間


初めの頃は庭の見える窓近くに席を取っていたけれど、次第に床の間側の奥の席から庭を眺めて食事することが多くなった。部屋のしつらいに始まり、お料理はもちろん、このお店に惹かれたことの一つに、弦楽器をテーマにした作品の多いリトグラフ画家のワイズバッシュの版画が壁に飾られていたことだった。お料理を愛でる楽しみと味わう楽しさに森重さんのセンスが感じられて、わざわざでも出かけた。

4種類のパテ
好きだったものの一つに定番のくるみのパン、岩のりのパン、コシヒカリの米粉パンetcとパンにつけていただくパテの美味しさといったら、、、そして、季節のお野菜本来のおいしさを教えてくれた。各料理一つ一つが絵のように美しくそして美味しく、五感で楽しむ贅沢な時間だった。四季折々の庭の景色もご馳走の一つでした。

2階の部屋も素敵でした。
いつも、帰り際に玄関まで見送りくださり、大きな声で『ありがとうございました』と深くお辞儀をされる姿はシェフの実直さが表れていて、それがお料理にも反映されていたのだと思う。森重シェフのもとで研鑽を積んだ方が軽井沢に「EBURIKO]と言う名前のお店を開いているので一度行ってみたいと思っている。またいつかどこかでお店を開いて欲しいなぁ

写真の一部はWebからお借りしました。



                                               
森重シェフが撮ってくださったスナップ

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