爽やかな日曜日
ローズマリー
ローブリッター
ナエマ
最近、アメリカで起きた白人警察官の暴行で死亡した黒人のジョージ・フロイドさんの事件は辛く悲しい出来事だった。同じ人間として生まれてきたのに今だに黒人に対する差別はとても許しがたい気持ちになる。
心に残る体験。
子供達がまだ幼く私たちも30代の若かった頃に暮らしたシカゴでのこと。
広い中庭のあるアパートには私たちの他に日本の企業や大学から留学できていた数家族が住んでいた。シカゴは黒人の多い都市。幼い mさんとf さんは初めはビックリしていたが、すぐに慣れてハンバーガーショップのドライブスルーではハンバーガーを渡してくれる黒人の女性スタッフに子供達がウインク😉の真似をすると「カワイイね!」とキャンディーをおまけで貰ったりしていた。
ある時、街なかで若い黒人男性とぶつかりそうになった時、(こちらが悪いのに)ニッコリ微笑みながらバレエのお辞儀の時みたいに腰をかがめ、後足を引いて片手で「どうぞ」と言う仕草で道を譲ってくれた。一瞬戸惑ったが、慌てて「ありがとう」と言ってすれ違ったことがあった。その黒人男性のスマートな応対と自然とマナーが身についていることに感心したものだった。その後ウィーンでも似たような経験をした事があった。
またある時、金沢の大学から来ていた同年代のご夫妻と一緒にシカゴシンフォニーオーケストラを聴きに出かけた時の事。コンサートが始まる前に軽く腹ごしらえしてから会場へ行きましょうと言うことになり、ミケッレさんとhさんのご主人は大学からレストランバーへ向かいそこで私達と待ち合わることになった。
シカゴ郊外のアパートから街なかまで hさんの車に乗せてもらい、途中ガソリンスタンドで給油。hさんが少し離れた精算場所に行くとスタンドの若い黒人男性とこちらを見ながら二人で何やら楽しそうに話していた。
精算を終えて戻ってきたhさんから
黒人男性、以下 k :『君は結婚しているの?』
hさん :『そうよ』
k :『じゃあ、あの助手席に座っている彼女は独身?』←私のこと
h: 『彼女も結婚しているの』
k:『それは残念!じゃあ彼女に伝えて、離婚するのを待ってるよって!』
とそんな会話があったのだ。
車の中で私たちは大笑い!
なんて大人な楽しいジョーク!この国の人はこうしてユーモアのある会話を楽しんでいるのだ。スタンドから出る時のその黒人男性の爽やかな笑顔を今でも思い出す。
待ち合わせのレストランバーでの会話の盛り上がったこと!
懐かしい思い出。
シカゴシンフォニーホール前でミケッレさんと
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