結婚後、数年間は結婚記念日のお祝いらしいことをしていたように思うけれど、次第にその意識も薄れ、気がつけばいつの間にか33年も経ってしまっていた。去年、f さんが新しく家庭を築き、改めて私たちの歩んできた道を振り返ってみた。私が親元で暮らした年月より、はるかに長い年月を共にしてきたわけだけれど、ものの見方、価値観、思考回路が似かよってきているように思う。手前みそになるが、これだけ長いこと一緒に生活をしてきて一度も大きな喧嘩をしたことがないのはちょっと自慢。
(我慢の度合いは半々ということにしておきましょう)
33年前の今日、今は亡き義母のウェディングドレスで式を挙げた。自分の希望のデザインのドレスにしたい気持ちもあったが、義母にとっての思い出のドレスを着て、喜んでもらえたことは良かったと思っている。(小柄な人だったから裾をいっぱいにおろしても足先が見えちゃったけれどネ。)時は流れ、去年 f さんの結婚式では、義父に遠路参列していただいたこともあって、自前のものではなく義母の形見の着物を着用した。奇しくも自分たちの結婚式と f さんの結婚式に義母のものを着ることになるとは想像もしなかった。まるで遥か遠い空から義母に見守られているような気持ちだった。
ミケッレさんの言う生き方をレコードに例えると、A 面が趣味、B 面が仕事。とても素敵な考えだと思っている。もちろん仕事も真面目で家族のために一生懸命に働き、私や子供達に掛け値なしに優しい husband でもある。この際ついでに話すと、食事の仕方がきれい。手をつけたものは最後まで残さずきちんと頂く、これは義母のしつけの賜物。そしてどんな緊急事態にもあわてず沈着冷静にことを運ぶところはとても頼りになるのです。ちょっと褒めすぎかなー。最近涙もろくなり、テレビドラマを見ては目頭をおさえていることもあり、そんな情の深いミケッレさんは私にはすぎた伴侶である。ささやかな幸せとお互いの健康に気をつけて、これから先も人生を楽しんでいきましょうねー。よろしく〜!
いつの間にか25年の銀婚式も過ぎ、30年の真珠婚式も過ぎてしまっていた。33年はゾロ目というだけで区切りでもなんでもないのだけれど、子供の結婚や義父の退職、そして年も改まり、時の流れを強く意識するようになった。アメリカでは妻にアメジストをプレゼントするところもあるらしいから、まぁ、アメジスト婚式とでも言っておきましょうか。
以前、台湾旅行のお土産で義父からいただいたアメジストのペンダント。
そろそろこういう大人の色を身につけてもいいかしら?
f さんたちからプレゼントされたコーヒーカップで