吹上菊とヒヨドリジョウゴの木版画
年に何度か玄関の画をかけ変えて楽しんでいる。
以前、京都の三年坂近くのお店で見つけたこの木版画。
何かの植物図鑑だったのだろうか。
裏には明治41年の作成、分担作業だったようで三人の製作者の名前が記されている。
京都を訪れたのは2013年の夏
ヒヨドリジョウゴの赤い実のぶら下がった様子と一輪の楚々とした菊が涼しげで
ひと目で気に入り購入。額装お願いして後日送ってもらった。
初夏になるとこの爽やかな版画にかけ替える。
今日もインターネット配信でベルリンフィルを聴く。
ラトル指揮、シューマンの序曲「ゲノフェーファ」シンフォニー3番「ライン」、アンリディティイユのソプラノとオーケストラのための「コレスポンダンス」
初めてシューマンを聴いた高校生の頃は取り留めのない音楽に思えて、どう聴いて良いかさっぱりわからなかった。
晩年、精神を患いライン川に入水自殺を図ったりしたくらい重い病状だったのか療養先のサナトリウムでそのまま息を引き取ったシューマンはおそらくは内向的でとても繊細な心の持ち主だったのでしょう。紙一重的なところがあったのか、、、だから初めに聴いた時、凡人の私には理解できなかったのかもしれない。
大好きなピアニストの奥さん、クララを想って作曲したんだろうと思わせるロマンチックなメロディが出てきたりするが、この3番「ライン」も3楽章に弦楽器のロマンチックなメロディが出てくる。あくまでもラトルの抑制された響きで、、それがすごくいい。終楽章は畳み掛けてくるようなテンポが小気味よくて聴き終わって満足感と高揚感で満たされた。流石ラトル、ブラボー!
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