イギリスのスピーカー「タンノイ」のオートグラフが入ったという情報があって、市内にあるオーディオ喫茶に聴きに出掛けた。
奥の大型スピーカーがタンノイ
一曲目はガーシュインの数々の名曲をジャズ風にアレンジして、ジャズボーカリストのサラ・ボーンが歌っている知人持参のライブレコード。温かく包まれるような声とまるで演奏者の中心にいて聴いているような臨場感とサラ・ボーンの声がスピーカーを通して空気の振動が伝わってくると言ったら良いか、こんな体験は初めてだった。
次に店主の方が多分私のためにかけて下さったと思うが、ハイドンのチェロコンチェルト1番。Vc:ロストロポーヴィチ、アカデミー室内管弦楽団。
これはもう鼓膜がとろけるようなチェロの音色。特に弦楽器の再現性が素晴らしいと感じた。
お店にバッハのブランデンブルク6番のレコードがあったのでカール・リヒター指揮/チェンバロ、ミュンヘンバッハ管で聴かせていただいた。とにかく弦楽器の音色が柔らかく心地良い。最後は店主の方が選んだパーセルの合唱曲はヨーロッパの石造りの教会で聴いているような、天から降り注ぐような澄んだ響きに感動。
お聞きすると、スピーカーはとてもシンプルな作りで中に大きなスピーカーが一個入っているだけらしい。シンプルだからこそ、素直に楽器の音を拾い、それぞれの楽器の良さを引き出してくれるのでしょう。コロナ禍で思うようにコンサートも開催されないが、今日はしばらくぶりにコンサートを聴きに行ったくらい満足な時間を過ごした。
左にタンノイのスピーカーがもう一つ
好きな音楽を聴きながら暖炉のそばでゆっくりコーヒーを頂く、、、
贅沢な時間でした。また来たいな〜